現実になりつつある日本逆転

最近の日本国内の嫌韓世論、韓国の地位↑無関係ではない
日本に依存的だった過去と違って今の韓国の自信↑
アイルランドの英国逆転が前例、今は格差拡大
韓国がアジアの他の国に逆転されたら?悩んでみる必要が

「犬猿の仲」、犬と猿の関係だと詠みます。 仲の悪い敵同士を動物間の関係にたとえる時に使われます。 人間だけでなく、集団、ひいては国の間にも犬猿の仲が見られます。

(それでも韓国と日本は苦しい時お互いに助け合ったりしました。 競争関係でありながらも緊密な協力関係でもあります。 隣国ですからね。)

韓国と日本の関係はどうでしょうか。 隣国同士では仲が良いケースはまれとはいえ、最近は特に悪化の一途をたどっているようです。 近くは東京オリンピック、古くは日本の侵略戦争と関わることでも感情に染まっています。

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これを直接感じることができるものがあります。 日本国内の’嫌韓’勢力です。 単に日本を嫌う「反日」とは違って、嫌韓は人種主義的偏見まで混じった感情を示しています。 2010年代になって歴史論争が大きくなり、彼らの活動も活発になりました。
彼らは韓国が日本に近代化の借金を負っていると主張したりします。 「以前まで黙っていたのに、なぜ今更歴史論争を起こすのか」とまで主張しています。

韓国も’日本なら学ばなければならない’という前の世代とは違って堂々と日本と比較して’どの面で私たちの方が優れている’とまで言います。 反省しない彼らを糾弾します。

2010年代以降、改めて浮き彫りになった歴史論争。 そして日本国内の嫌韓。 社会・文化的な視点を排除し、経済的な観点から見ます。

ダブリンのネルソン像とソウルの総督府の建物

ヨーロッパで韓国のように強大国に囲まれたり、数百年間「やられたり」した国々は数え切れないほどあります。 代表的にポーランドが挙げられます。 大西洋に接する国のうちアイルランドもそのうちの一つになる可能性があります。

こんなアイルランドの首都ダブリンに行けば、高い塔(ザ・スパイア、The Spire)を見ることができます。 2003年に建てられた塔です。 2003年はアイルランドの1人当たりのGDPがイギリスを逆転した年でもあります。 イギリスにいつも甘く見られ、支配されていたアイルランドが「イギリスに勝った」という自信の象徴という話もあります。

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本来、この塔の場所には大英帝国の入り口にあった戦争の英雄ネルソン提督の銅像が立っていました。 フランスのナポレオン皇帝を没落させる決定的な役割を果たしたイングランドの英雄の象徴物がアイルランドの中心部にあったのです。
アイルランド人の立場では恥辱的になるしかありませんでした。 この銅像は1966年のテロで爆破されることになります。 このような点から、さらにザ・スパイアの象徴性が英国と無関係ではないとは言えないように見えます。

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韓国も似ています。 1996年を思い出しましょう。 朝鮮植民地支配の中心である朝鮮総督府の建物が解体され、その跡に景福宮が復元されました。 それなりに歴史の恥辱を取り除き、私たちの自負心を上げるという意図があったのです。
1966年のアイルランドがそうだったように、1996年の韓国も、強い隣国の経済圏に強い影響を受けていました。 対日貿易赤字だけでなく金融と資本などにおいて日本資本の影響下にあったのです。 1990年代に入って、日本経済が揺らいだとはいえ、依然として世界経済2位の大国であり、円はドルの次に好まれる国際貨幣でした。

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韓国も日本にかなりの資本依存をしました。 時間も相当なものでした。 民間部門でも低利の日本資本が流れ込み、国内消費者金融業界の主要勢力となったこともあります。
そして経済的に大変なことが起きたら一番先に助けを求めなければならなかった国がアメリカか日本でした。

でも、韓国には憎らしくも、私たちが絶対絶命の危機の時、日本はその手を放しました。 代表的な例として、1997年の通貨危機直前が挙げられます。

金泳三(キム・ヨンサム)政権で経済首席を務めた金仁浩(キム・インホ)氏の回顧録を見ると、IMF救済金融を避けるための代案として日本中央銀行との通貨スワップを要求し、日本の金融機関が韓国から資金を回収しないよう要請しようという案が出てきます。

韓国銀行は日本銀行(日本の中央銀行)総裁に直接緊急資金支援の協力を要請しましたが、断られます。 結局、当時の韓国銀行の実務陣からは、IMFの救済金融を受けざるを得ないという意見が出ます。

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日本も1990年代のバブル経済崩壊後、経済が沈みかけていた時期であり、生半可に韓国の通貨危機に見舞われたくなかったこともあるでしょう。
ただ、韓国経済や金融が高速成長を遂げ、相当部分が日本に依存し、多くの日系資金が韓国で投資活動を行ったのも事実です。 日本が手を引いてしまったら、挫折せざるを得なかったのが、もしかしたら当時の韓国経済の現実だったのかもしれません。

このような傾向は各個人にもありました。 韓国戦争(朝鮮戦争)後、極貧に苦しんだ世代から見て、1960年代前後の日本は復興と栄光の象徴でした。 これらの世代を教えたその前の世代も、日帝時代の世代だから「これだから日本に学ばなければならない、だから韓国(朝鮮)はだめだ」という言葉を繰り返したのかもしれません。

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2019年に日本が貿易制裁を加えると言って打撃を与えようとしたのも、過去数十年の記憶のためかもしれません。 「依然として韓国は日本経済に隷属しており、韓国は圧迫すれば屈服する」という考えなのです。

韓国のソウルにも「ザ・スパイア」が作られる日が来るか

1997年末から2000年代初めまで厳しい通貨危機と後遺症を経験しましたが、韓国は着実に成長しました。 そうする間に日本は沈滞を経験してきました。

50年はあったかという格差はますます縮まりました。 国民所得はもちろんのこと、購買力の部分でも韓国は日本に後れを取らないです。 その国のデフォルトの可能性を計量化したクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムも、韓国と日本は大差ありません。 海外の有名格付け会社は韓国の状況をもっと高く評価したりします。

購買力を基準にした評価でも、韓国が日本を追い抜いたということはすでに十分です。 経済協力開発機構(OECD)によると、2017年の購買力評価指数(PPP)基準の韓国は日本を追い抜き、2020年までこの傾向が続きました。

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まだ1人当たりのGDPは日本がリードしていて、全体のGDPも日本がはるかに韓国をリードしているのは事実です。 おそらく、人口と経済規模の面から見て、韓国が日本を追い越すことはこれからもなさそうです。
しかし、1人当たりのGDPと生活の質、国格の面では韓国が日本を追い抜く日も遠くなさそうです。 コロナ19事態で明らかになった両国間の社会システムだけを見ると、韓国がよりよく見えます。

活路を見いだせない日本、それでも着実に成長した韓国。 「蔵から人情が出る」という言葉があるように、日本国内の嫌韓はこのような自信の喪失だという話はよく知られています。

いつの間にか先進国の仲間入りを果たした韓国と、そこで生まれ育った韓国人は、かつての親や祖父の世代のように、日本に気後れしていません。 日本もこれからは韓国の成果に対して認めるべきでしょう。

もちろん、日本よりも深刻な少子化、南北間の対峙状況などは、韓国の経済成長の足かせでもあります。 もしかしたら日本逆転の瞬間で座り込むかもしれません。 韓半島内部の積もった問題のためです。

もちろんこんなことが克服されたら韓国はもっと大きい成長をするでしょう。 北朝鮮との緊張関係が緩和されれば、韓国の経済領土がさらに広がる効果があるでしょうし、本当に日本逆転のきっかけになるのです。

逆に私たちがどうなるか考えてみましょう

考えてみることがあります。 私たちも日本を追っているように他の国も私たちを追っています。 代表的な国の一つがベトナムになる可能性があります。

ベトナムは韓国の企業がたくさん進出していて主要生産基地でもあります。 米国の要請で韓国軍が派兵された所がベトナムでもあります。 韓国軍は数多くの戦功をあげましたが、意図しないミスもありました。

インドネシアなど他の東南アジア諸国もあります。 数多くのアジア各国から韓国に数多くの労働者が渡って働きました。 この中には韓国に対して感謝する人もいますが、韓国に反感を持っている人もいます。

もちろん、日本が20世紀初・半ばにアジア諸国で犯した戦争犯罪とは比べものにならない「雀の涙」であり、比べるのも大変でしょう。 そうだとしても彼らの子孫の中で誰かが私たちの過ちを認めろと要求する可能性もあります。

その時、私たちはどんな選択をするのでしょうか。 易地思之は自分が要求することもできますが、自分が要求されることもあります。 日本逆転の前に私たちが考えなければならない部分です。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ