日本製品が世界で無視される理由は…「行き過ぎた完璧主義」
一時テレビ・電気炊飯器など相当数の日本家電製品は世界市場の1位製品として君臨した。 しかし最近は「メイド・イン・ジャパン」の力が昔ほどではない。 その理由は何だろうか。
15日、日本経済専門メディア「東洋経済」は、日本製品が世界市場で通用しない原因として、「日本式完璧主義」を挙げた。 「安いながらも品質がいい」という認識で人気を集めていた日本製品が「完璧」を追求したら、販売機会を逃してライバルに市場を譲ったということだ。 このメディアは「(以前は)落ち着いて時間をかけて小さくて素敵な製品を市場に出すのが「メイド・イン・ジャパン」製品の強みと思われていたが、今の世界的なトレンドに照らしてみると、これは弱点になっている」と説明した。
東洋経済によると、現在、世界市場の流れは「良いアイディア」があればできるだけ早く最小限の価値を持った商品として発売する「MVP」(Minimum Valuable Product)だ。 MVPはひとまず一度発売し、市場の反応を見極めた後、市場が望む要素をさらに増やしていき、市場が望まない要素は改善する方式で製品を生産することを目指す。 ライバルよりどれほど早く製品を市場に出すかが勝負のカギだ。 メディアは「米国のシリコンバレーで”最初の製品に恥ずかしい点がないとすれば、それは発売が遅すぎたという証拠”という言葉まで出ている」と紹介した。
例えば、1995年に発売されたアマゾンの初期サイトと2007年の初期iPhoneはいずれも粗末な水準だったが、まずMVPを市場に出して市場の反応を見ながら製品の水準を向上させる方法で市場を掌握したと評価される。
最近のMVPの事例は、世界ドローン市場を掌握している中国企業DJIだ。 同社は合理的な価格と組立て後すぐに使えるという強みを武器に2013年「ファントム」を初発売した。 この製品はドローンで一般人が利用できる最小限の性能を備え、当時破格の価格(679ドル)で披露した。 DJIはその後、「ファントム2」、「ファントム3」、「ファントム4」などを相次いで発売し、完成度を高める方法で世界市場を征服することに成功した。 2006年、学生ベンチャーとして誕生したDJIは、2019年、世界ドローン市場の70%以上を掌握した先導企業となった。
東洋経済は日本企業やグローバル企業が共に「完璧」を目指しているのは同じだが、それを成し遂げていく方法は異なると指摘した。 日本は一つの製品に多くの時間をかける方法で植木鉢の中の「盆栽」のような完璧を追求するが、グローバル企業は複数の製品を作って素早く発売し、改良とバージョンアップを繰り返すことで、大地に根を下ろす「大きな木」を作っていく方式の完璧を追求するということだ。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ