日本の学者「ラムザイヤーの論文は対等な交渉を前提…女性の境遇軽視」

「公娼は女性に自由でない人生を強要した制度と関係深い」指摘
学者として資質論争に広がる様相…「30年前の論文にも間違いが多い」

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日本軍慰安婦被害者を売春婦と規定したジョン・マーク・ラムザイヤー米国ハーバード大学ロースクール教授の論文について日本の研究者たちも批判の声を出し始めた。

ラムザイヤー論文は、日本軍慰安婦問題に関する日本政府の調査結果、生存被害者の証言、日本軍慰安婦問題と関連して確認された日本の公文書で把握される事実などをきちんと考慮せず、説得力がないという指摘を受けている。

日本軍慰安婦被害者に関する内容のほかにも彼が論文でともに出した日本の公娼制度に関する分析も時代的背景を度外視したものだという批判が出ている。

日本の近代公娼制度と日本軍慰安婦制度を研究してきた小野澤あかね立敎大学教授はラムザイヤー論文が日本の芸娼妓契約と関連して、当時女性が置かれている社会的環境を十分考慮しなかったと評価した。

小野澤教授は聯合ニュースがラムザイヤー教授の論文に関する論評を要請すると「近代日本女性は”家制度”(1898-1947年に続いた日本の家族制度)の下で自由ではない人生を強要され、公娼は女性のこうした境遇と深い関係がある制度」とし、こうした見解を明らかにした。

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同氏は「太平洋戦争における売春契約(Contracting for sex in the Pacific War)はこうした点を軽視し、経営者と芸妓・娼妓が対等な関係のもとで交渉し、契約を結んだかのような点を前提に書かれたもので、非常に問題がある」と指摘した。

また小野澤教授は「芸妓や娼妓が簡単に廃業できたと書いたことも事実と異なり、その主張は根拠が薄い」とし、来月14日に開かれるオンライン集会でこうした内容に反論すると予告した。

ラムザイヤーは、日本軍慰安婦被害者を売春婦と規定して歴史的事実を歪曲するという指摘を受けたが、このような主張の基盤となる公娼制に対する分析から、ジレンマに陥ったものと見なければならないという指摘に受け止められる。

日本軍慰安婦被害者を売春婦と規定した論文をきっかけに、ラムザイヤーが学者としての資質を備えているかに対する疑問すら拡散する様相だ。

日本軍慰安婦問題に関するサイトを運営する日本の市民団体’ファイト・フォー・ジャスティス'(Fight for Justice)はラムザイヤー教授が30年前にも芸娼妓契約に関する論文を書いたが、事実と異なる間違いが多く、関東大震災直後の朝鮮人虐殺や日本国内の差別の一種である部落問題に関しても偏見に満ちた論文を書いたと指摘した。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ