韓国軍の秘密兵器「MLRS」

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北朝鮮は90年代初めから射程43km/65kmのM-85M-91 240mm放射砲を300門以上運用してきた。

韓国軍は、米国のM270 MLRS(Multiple Launch Rocket System)を対応兵器体系に決め、1998年に米政府の対外軍事販売(Foreign Military Sale;FMS)方式で1次29門を導入し、2004年に2次分29門(M270 A1 10門を含む)を導入した。

M270 MLRSは、M2ブラッドレー歩兵戦闘装甲車の車台(M993)に自動化された多連装ロケット発射台に227mmポッド化ロケット弾だけでなく、戦術地対地ミサイル(ATACMS)も発射でき、戦術縦深標的や敵機械化部隊を迅速に打撃できる。

軌道式車両は1門当たり3人の人員で運用し、軽装甲キャップが適用され、消火器弾、砲弾の破片及び生物化学兵器状況防護が可能である。

弾薬は、約600個の子弾を内蔵した最大45km射程距離のKM26A2二重目的改良高爆弾(Dual-Purpose Improved Conventional Munition;DPICM(M26A2ロケット弾の国内ライセンスバージョン))フォードを主に運用し、発射台ケージ上段に内蔵されたクレーンを利用して射撃後5分以内(M270A1は3分以内)に再装填が可能だ。

MLRSは、長い射程距離と精密打撃を目的としている。 ATACMS 戦術地対地ミサイルは、慣性誘導方式のブロックⅠ(射程165km 級)と慣性誘導とGPS誘導の両方が可能なブロックⅠA(射程300km級)を導入しており、その後追加導入したかどうかは不明である。

M270でもブロックⅠAを発射できないわけではないが、精密な打撃が可能なGPS誘導機能を使用するには、GPS誘導装置を搭載した改良型であるM270A1を運用しなければならないため、MLRS2次導入時に一部車両をM270A1として導入し、韓国軍が導入したM270A1は、GPSアンテナ以外にM270と外観上の差がほとんどない。

M270MLRSは1次と2次導入分とも米軍が運用した中古品を、M270A1・10門は新品を導入し、大火力戦任務の中心火力としてM270は西部中部戦線軍団砲兵旅団が、M270A1は地上作戦司令部直轄火力旅団が運用している。

予備弾輸送用のM985×8弾薬運搬車とFDC用のM577A2指揮装甲車、救難用のM88A1救難戦車を合わせて導入したが、現在M577A2指揮装甲車はK77射撃指揮装甲車に、M88A1救難戦車はK1救難戦車にそれぞれ代替し、M985弾薬運搬車は運用中だが、車両老朽化のためK239T天武弾薬運搬車に代替が必要である。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ