「韓国製家電輸入禁止」イラン、韓国ドラマの放映も禁止か
イラン「負債返済を拒否した場合、韓国告訴」と警告
米国「イラン制裁を遵守する韓国にいつも感謝」
米国の制裁で凍結された石油輸送資金78億ドル（約9兆2859億ウォン）を巡り、イランと韓国の紛争が激化している中、イラン政府が同資金に対する凍結を解除しなければ、法的措置を取ると脅かしているとAFP通信が8日報道した。
イランは米国が2015年にイラン核合意（包括的共同行動計画・JCPOA）から一方的に脱退し、対イラン制裁を再開するまで韓国の3番目の中東貿易パートナーだった。
イランは資源が不足している韓国の主な石油供給国であり、韓国から産業装置、家電製品、自動車予備部品などを輸入した。
この件に関与中のイランのアリレジャ・サリミ国会議員は「我々は韓国の銀行圏に78億ドルの資金が凍結されている」と述べた。
「韓国はイラン産石油の引き渡しを受けたが、その代価は支払っていない」とし「韓国は信頼できる取引パートナーではなく、不適切に保有している資金に対する利子を支払わなければならない」と述べた。
韓国のある外交部官僚はこれについて「正確な資金規模を確認するのは難しい」と述べた。
韓国は、ドナルド・トランプ元米大統領が2018年のイラン核合意から脱退した後、イラン産原油の購入を中止した。 当時、米国は、過酷な対イラン制裁を再開し、イラン産原油を購入する人はすべて処罰すると威嚇した。
駐韓イラン大使館によると、同年イランと韓国の貿易は120億ドルだった2017年に比べて半分に減った。
大使館の推算によると、昨年7月中旬までに韓国とイランの交易量は1億1100万ドル水準にまで減少した。
今年1月、イラン革命防衛隊は韓国国旗を掲揚中のタンカー「韓国ケミカル」を拿捕して以来3ヶ月間、船長とともに抑留した。 表向きの理由は汚染物質無断放出による環境法違反の疑いだった。
このような抑留は、韓国政府が凍結した資金を強制的に引き渡してもらおうという試みのようだが、イランは「関連性がない」と繰り返し否定した。
イラン「負債返済を拒否した場合、韓国告訴」
先週、イランのアミル・アブドラヒアン外相は、韓国が引き続き負債の返済を拒否する場合、韓国政府を相手に訴訟を起こすと警告した。
「韓国政府が米国の圧迫を受けているのは事実だが、我々はこの問題に背を向けることはできない」と述べた。
韓国が資金凍結を解除できなければ、イラン政府は自国の中央銀行が資金を保有している韓国の銀行2行に対して法的措置を取ることを許可すると述べた。
彼は、イランでの韓国ドラマの放送を中止することも有り得るとも語った。
イラン半官営ISNA通信によると、彼は最近モスクワで「韓国はこの3年間凍結資金問題を解決すると言ったが、行動に出なかった」とし「このまま行けば、IRIB（国営放送）を通じた韓国ドラマの放映を中断することができる」と述べた。
特に、アミル・アブドラヒアン長官は凍結資金問題と関連して、「先月末、この問題について鄭義溶（チョン・ウィヨン）外交部長官と会談を行った」と話した。
彼は「私は鄭長官に韓国国民が3年待つことは容認できないと言った」と明らかにした。
しかし、韓国の外交部高官は、「米国の制裁によってイランに送金する適当な方法がない」と話した。
「我々はイラン中央銀行名義の韓国ウォン口座に原油輸入費用を送金している」とし「韓国企業がイランに輸出する際、その口座からウォンで支払ってもらう」と説明した。
同高官は、「韓国は凍結された資金をイランが国連に滞納した約1600万ドルを支払うのにも使った」と話した。
米国のバイデン政権は、2015年に核合意に復帰し、制裁を解除する準備ができていると述べた。 しかし、現在の交渉は膠着状態に陥っている。
米国のイラン情報筋のロブ・マーリーは7日、崔鍾建（チェ・ジョンゴン）外交部次官と電話で話した。
ネッド・プライス国務省報道官は「我々は韓国が既存の制裁を強力に施行中であることに感謝する」とし「対イラン制裁は米国とイランが相互合意に達するまで有効だ」と述べた。
サリミ議員は、「米国が韓国に対してイランに資金を返還する代わりに商品を供給する案を承認した」と述べた。
しかし、韓国外交部の当局者は、「現在としては凍結された資金で医薬品などの人道的取引だけが可能だ」と話した。
先月末、イランのエブラヒム・ライシ大統領は、アヤトラ・アリ・ハメネイ最高指導者の指示に従って、韓国製家電製品の輸入を禁止した。 韓国産輸入品が国内生産に害を及ぼしかねないという理由からだ。
しかし、韓国製家電製品は輸入禁止にもかかわらず、イラン内で依然として需要が多い。
イラン家電業界の労組委員長は、「イランの家電市場は年間60億ドル規模であり、このうち40%が密輸品だ」と話した。
Source: かんこく！韓国の反応翻訳ブログ
