米国報告書に困惑する政府、「北朝鮮、韓国タンカーを購入」
米国戦略問題研究所の報告書を公開
国連決議違反の可能性を指摘
政府「事実把握、制裁違反の可能性把握」
北朝鮮が一時、韓国企業が所有していた石油タンカー2隻を中国を通じて買い入れたという報告書が出た。
国連安全保障理事会対北制裁決議は北朝鮮に対する直接間接的な船舶供給を禁止しており、状況によっては韓国企業の制裁違反の可能性も提起される可能性がある。
米国戦略国際問題研究所(CSIS)傘下のアジア海洋透明性イニシアチブ(AMTI)は1日(現地時間)、「北朝鮮が制裁にもかかわらず新しいタンカーを買収している」というタイトルの報告書を公開した。
報告書は北朝鮮が2019-2020年に中国からタンカー3隻を引き取ったが、そのうち「新平5号」と「鉱泉2号」はかつて韓国企業の所有だったが、中国を経由して北朝鮮に入ったと説明した。
新平5号の場合、北朝鮮に渡る前に最も最近の所有者として釜山所在のY企業を挙げていた。
国連安保理は2016年対北制裁決議2321号を通じて加盟国が新規船舶を北韓に直接間接的に供給、販売、移転することを禁止し、2017年2397号は中古船舶に拡大した。
船舶が中国を経由して北朝鮮に入ったとしても、韓国企業や仲介業者が船舶の最終所有者が北朝鮮だということを認知していたなら、間接販売に該当し、制裁違反と解釈される余地がある。
報告書を作成したレオ・バーン研究員は「米国の声(VOA)」放送とのインタビューで「国連安保理決議は船舶をはじめ物資を直接間接的に北朝鮮に流入することを禁止している」とし「韓国政府がこれを厳格に適用すれば韓国仲介人の注意義務がないかどうかをのぞき見ることもできる」と説明した。
そして、「(取引に介入した) 韓国仲介業者が違反するかどうかは、韓国政府が事案をどう解釈するかにかかっている」と付け加えた。
報告書は「これらの船舶は韓国の仲介人を通じて中国の企業や個人に渡った」とし「関係者は機密を理由に情報を提供するのではなく、口をつぐんでいる」と付け加えた。
さらに「昨年タンカー2隻を買収したように、今年も新しい船舶を簡単に買い取ることができるだろう」と予想した。
政府は報告書の内容の事実関係や制裁違反の可能性などを把握している。
外交部当局者は「政府は国際社会との緊密な協調と国連安保理決議の下(制裁遵守)努力を傾けている」とし「北朝鮮の安保理制裁回避動向を注視しており、現在確認中だ」と述べた。
報告書は、北朝鮮が購入したタンカーを国連制裁上、搬入量の制限された精製油を密かに搬入するために使用したと推定した。
特に、廣川2号は2019年に北朝鮮に買収された後、現在まで南浦港に精製油を10回積んで運んだことが分かった。
国連安保理は2017年に決議を採択し、北朝鮮が1年に搬入できる精製油を総額50万バレルに制限し、国連加盟国に毎月北朝鮮に提供した精製油を報告するようにしている。
しかし、北朝鮮は船舶間の海上積み替えなどを通じた密売で、このような制裁を回避しているという。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ