コロナで前倒しになった人口減少…「韓国消滅」カウントダウン

[昨年の合計出生率0.92人、全世界で最も子作りしない国…コロナで結婚延期・景気低迷]

「世界で最も子どもを産まない国」韓国が消滅の岐路に立たされた。 女性1人が一生に産む子供の数である合計出生率、年間・四半期・半期の出生児数、婚姻件数など人口関連指標がいずれも歴代最悪を記録しているからだ。

今年全世界に広がった「コロナ19(COVID-19)」は、韓国の人口消滅シナリオを繰り上げている。 「コロナ19」で予備夫婦が結婚を延期し、それによる妊娠や出産が遅れ、人口減少傾向に拍車がかかる見通しだ。

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過去最低の連続、合計出生率「0.8人-出生児30万人」も崩れる

26日、統計庁が発表した「2019年出生統計と2020年6月の人口動向」によると、昨年の出生児数は30万2700人で前年比2万4100人、7.4%減少した。 合計出生率は0.92人で、同期間0.98人から0.06人下落した。 合計出生率と出生児数いずれも統計を取り始めて以来最低値だ。

OECD(経済開発協力機構)加盟国のうち、韓国の出生率指標は最低だ。 2018年基準、OECD平均合計出生率は1.63人、韓国は0.98人と、メンバー国の中では唯一1人未満だ。 開発途上国に比べて出生率が低い先進国が集まったOECDの特性を考慮すれば、韓国は世界で「最も子どもを産まない国」というわけだ。

今年の事情はさらに悪化した。 2020年上半期の出生児数は14万2663人。 昨年上半期に比べて9.9%減少した。 第1四半期と第2四半期の合計出生率はそれぞれ0.9人、0.84人だ。

出産が年明けに集中し、年末になるほど減少する特性を考慮すれば、2020年の合計出生率は0.8人台、新生児数30万人以下は事実上確定的だというのが、政府周辺の見方だ。

一方、今年上半期の死亡者数は15万2401人で、人口9738人が自然減少した。 毎年第1四半期の人口が自然に増加し、第4四半期の減少傾向を見せていた公式が崩れたもので、2020年は人口自然減少元年になると見られる。

統計庁関係者は「主な出産年齢である30代初めの女性人口が減少しており、2012年に婚姻件数が8年連続減少し、初産年齢が上昇した影響」とし「今年6月、第2四半期、上半期すべての基準で新生児数が過去最低値を記録した」と説明した。

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コロナで結婚延期、景気低迷「韓国消滅」加速化

今年拡散した「コロナ19」は、韓国の人口減少をさらに煽る見通しだ。 短期的にはコロナ19によるソーシャル・ディスタンス措置で、予備夫婦の結婚が延期され、その影響が2021年から現れるものとみられる。 さらに、コロナ19の長期化による景気低迷は、中長期的な人口減少を率いる見通しだ。

我が国の家族文化や制度の特性上、婚姻は出生児数と直結する主要先行指標だ。 今年上半期の婚姻件数は10万9287件で、昨年同期に比べて9%減少した。 今年初め、「コロナ19」が全国に広がり、予備夫婦らが婚姻を見送った結果だ。

月別では今年3月から始まった婚姻の減少傾向が4ヶ月連続続いた。 特に、結婚シーズンの4月と5月の婚姻件数はそれぞれ前年同期比21.8%と21.3%急減した。 19年の婚姻件数も、前年度の基底効果や祝日などの要因により、上昇の勢いを見せた9月を除く11ヶ月間は、軒並み前月同期比減少傾向を見せている。

婚姻件数の減少が、出生児数に現れる期間が概ね1年後であることを考慮すれば、19年より2020年の人口グラフが急激に下がることを意味する。 コロナ19による景気低迷が加わる場合、一時的な延期よりは結婚放棄につながる可能性も高い。

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女性の平均出産年齢も上昇傾向にある。 昨年の平均出産年齢は33歳で、前年比0.2歳上昇、10年で平均出産年齢が2歳上がった。 第2子と第3子の平均出産年齢は同期間、29.8歳から32.2歳に2.4歳上がった。 婚姻延期と初産年齢の増加、多子女減少につながる悪循環が全体新生児減少を牽引したわけだ。

ソウル大学保健大学院のチョ・ヨンテ教授は「婚姻件数は1年後の出生児数に影響を与えるだけに、コロナ19の影響は2021年の出生率に現れるだろう」とし「コロナで結婚を延期したうえ、景気不況の影響で長期間婚姻延期または放棄につながり、出生率減少傾向がしばらく続くだろう」と分析した。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ