「デルタ変異が自滅した? どうして日本でだけ?」日本専門家の回答が荒唐無稽な理由

日本コロナ確診者激減した背景意見紛々…専門家「本当の理由が分からない」と口をそろえてワクチン・ウイルス・防疫問題など頭を絞った推論には限界がある

20211109-01.jpg

日本の新型コロナウイルス感染症(コロナ19)への感染者数が急に激減した背景を巡り、意見が分かれている。 感染症の専門家でさえこれといった解決策を出せず、国民の疑問が大きくなっている。 日本政府が統計を歪曲しているという主張まで出ている。

日本の1日確定者数は、8月までは2万5000人を超えていたが、9月中旬に入り急激に減り始め、先月からは1000人を下回った。 今月に入って、1日基準で確定者数が100~300人台を記録している。 7日には1年3ヶ月でコロナの死亡者数は0人を記録した。

これは毎日2000人前後と診断される韓国の10分の1の水準だ。 日本全体の人口数が1億2605万人で、韓国(5180万人)の2倍以上であることを勘案すれば、かなりの差だ。

20211109-02.jpg

これについて、日本の有力紙日本経済新聞(日経)は8日、感染症分野の専門家の見解をまとめて報じた。 専門家らは「この3カ月間、日本のコロナ19確定者数が急減した原因は正確には分からない」と共通の声を出しながらも、△一時的集団免疫△デルタ変異自滅△徹底した個人防疫-などそれぞれの推論を公開した。

立田和宏東邦大学教授はワクチン接種と無症状確定診断などを通じた一時的な集団免疫効果に注目した。 彼は「ワクチンは2回目の接種から2週間後に効果が強まるが、日本は7月から64歳以下の接種が本格化し、数千万人の免疫集団が形成された」とし「この時期がデルタ感染拡散時期と重なり、若年層の無症状確定者まで加わり、免疫を持つ人が急増した」と主張した。 集団免疫効果が顕著で8月中旬以降感染者が急減したという説明だ。

ほかの先進国に比べて日本のワクチン接種が遅かったのが「神の一手」だったという分析も付け加えた。 立田教授は「英国、イスラエルなどワクチン接種が早かった国は免疫力が弱まる時期にデルタ変異にさらされ確定者が増えた」とし「日本は接種時点が遅く、むしろ効果を受けた」と説明した。

20211109-03.jpg

大阪大学の松浦義春特任教授は、デルタ変異が弱まったと見た。 「ワクチンだけでは最近の確定者激減を説明できない」とし「ウイルス側から理由を探さなければならない」と述べた。 松浦教授は続いて「強い伝染力を持ったデルタ変異が持続的に変異を起こし、人間感染に必要な物質を作る遺伝情報が壊れて自滅した可能性がある」と主張した。

東京大学の黒木俊夫名誉教授も7-8月の5次流行当時、デルタ型ウイルスが変異を繰り返し、感染力を喪失した可能性を提起した。

日本国民の徹底した個人防疫を確認者が急減した背景と見た専門家もいる。 立田教授は「日本国民はマスクを着用した上、密集を避け、空気を十分換気している」とし「9月末の非常事態宣言解除後も会食や会合を自制するなど、従来の防疫対策を一気に緩めずにいる」と説明した。

20211109-04.jpg

しかし日本の学界専門家らの推論は、「なぜ日本だけではないのか」という反論を呼んでいる。 なぜ唯一、日本だけで集団免疫が形成され、デルタ変異が自滅し、個人防疫効果があるかについては、十分な回答にはならない。

日本の「コロナ19」ワクチン接種の完了率は7日基準で74.07%と高い水準だが、韓国が76.6%と高い。 日本で利益を得た集団免疫効果が韓国で現れないのは理解し難い。 ワクチン接種率が相対的に高い先進国でいわゆる’突破感染’が相次いでいるのに、日本だけ静かなのも疑問だ。 ワクチン効果だけで、日本国内での感染の激減を説明するには、確かに限界がある。

日本人はマスク着用など防疫指針を守っているが、これは突然の変化ではない。 1日に確定患者が2万人以上出た時も、このような防疫は行われた。 韓国もマスクの着用など防疫に徹底しているが、確定人数が減っていないことも、基本的な防疫が確定人数の激減を招いたという解釈を信じられなくさせている。

Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ