韓国から狙え…米に対抗する中カードは「習近平訪韓」

習国家主席、年内訪韓の可能性も…訪日は事実上霧散
米中葛藤状況で反中戦線突破・友軍確保
政治的効果を極大化するため、米大統領選挙後に訪韓が有力
楊潔篪、コロナ19で塞がれた空の道から突破すべき

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中国外交のトップである楊潔篪(ヤン・チエチー)共産党外交担当政治局員が来週訪韓することになり、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)で進展が見られた韓中関係に加速がつく見通しだ。 特に、中国はますます強まる米国の全方位攻勢に対抗して、韓国を友軍として確保し、息を吹き返す絶好の機会を迎えた。 11月の米大統領選以降、年末が有力視される習近平国家主席の訪韓を通じ、韓国に対する求愛の頂点に立つものとみられる。

習近平、年内の訪日は難しい…韓国優先に旋回

中国の立場では、習主席の訪韓は、米国に一撃を与える恐れのある会心のカードだ。 米国の同盟国に向かって「私の側に立ちなさい」と脅しをかける状況で、反中封鎖戦線の戦列を乱す象徴的な場面になる可能性がためだ。

一時、習主席の訪韓は日本国賓訪問と連携した「パッケージ」程度と認識されていた。 昨年6月に大阪で開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議当時、安倍晋三首相が「来年桜が咲く時にお越しを」と提案すると、習主席は「具体的な時期を協議しよう」と答えた。 これで今年4月の訪日直後に韓国を訪れたり、5-6月に訪韓するシナリオが有力視されていた。

しかし、コロナ19によってすべての日程が延期され、香港保安法などのヤマ場の度に米国の肩を積極的に持った日本国内の反中感情が激しくなり、年内の訪日は事実上不可能な状態だ。 北京外交消息筋は13日「中国が韓国より日本を重視するのは明らかな事実だが、習主席が年内に日本に行く可能性はほとんどない」と述べた。 ただ、両政治局員が韓国とともに日本を含む周辺国を訪れる案も論議されているという。

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習主席が韓半島を貫通して南北を同時に訪問する破格の行動を見せる可能性も一部で提起されている。 韓国内でもこのようなアイディアが慎重に検討されたという。 これは昨年6月、板門店南北米首脳会談当時のドナルド・トランプ大統領の役割を超えるものだ。 実現するなら、北東アジアの盟主である中国が、北朝鮮の核問題と覇権競争で米国に後れを取らないという点を明確に認識させることができる。 むろん実現するには、周辺国間の複雑な利害関係の方程式を解かなければならない。

習主席は、2014年7月以降6年以上韓国を訪れていない。 一方、昨年6月には、政権獲得後初めて北朝鮮の平壌を訪問し、キム·ジョンウン国務委員長と首脳会談、ムン大統領が就任後、2017年12月と2019年12月の2度中国を訪問したのとは対照的だ。

米大統領選以降、韓国を訪問してこそ効果を極大化

カギは習主席の訪韓だ。 トランプ大統領の再選が有力でないため、習主席が急いで韓国を訪れ、長く大切にしてきたカードを使い切る必要はなさそうだ。 北京大のキム・ドンギル教授兼韓半島研究センター所長は「習主席は米国の大統領選挙が終わり、新政権発足を控えた時点で政治的影響力を極大化するために韓国を訪れるだろう」と予想した。

訪韓の時期が9月に早まる可能性もある。 中国は10月の国慶節連休(1-8日)に続き、共産党第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を予告し、日程が詰まっている状態だ。 中国は当初、9月14日にドイツで欧州連合(EU)と初の首脳会議を開く予定だったが、コロナ19の拡散で延期された。 両国首脳会談に先立ち、約1ヵ月前に先発隊が相手国を訪れるのが通例だ。

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楊潔篪のプレゼントは…空の道を切り開くのが先

韓国は、コロナ19を避けて帰国した韓国人が早期に中国に帰れるように、空の道に進むことが急務だ。 5月から迅速通路(ファストトラック)制度を施行し、企業家約8,000人が中国に復帰したが、約4万9,000人の留学生の大半は9月の開講前にまだ韓国にいる。 今月5日から中国行きビザの申請が始まったが、航空便自体が絶対的に不足している状態だ。

韓中民間人の自由な往来は、習主席訪韓の先決条件も同然だ。 両政治局員の訪韓を機に、迅速に通路再開合意がなされるという期待が高まる理由だ。 今回のコロナ19事態は、韓中両国が首脳外交で交流・協力を維持した2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)事態や2015年の中東呼吸器症候群(MERS)事態の時とは次元が異なるという点からだ。 外交消息筋は「一般人が互いに行き来できない状況で首脳が相手国を探すことはできない」と述べた。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ