最近、米ワシントンポスト紙が全米経済研究所で発表されたある研究を取り上げ、話題になっている。
その研究は、遺伝子的な見地から、裕福な子供と貧しい子供のうち、どちらがどれくらい学業で成功しているのかを調べたものだ。
調査結果によれば、遺伝子的に才能がないグループに属する子供でも、裕福な家に育てば、大学を卒業する比率が高いことが分かった。
その割合は、遺伝子的に才能のあるグループに属する、貧しい家庭に生まれた子供が大学を卒業する割合よりも断然高かった。
数字で示すと、遺伝子的に同じ程度に優秀な才能を持つ子供たちの中では、裕福な家庭に育った子の63%が大学を卒業するのに対し、貧しい家庭ではその割合は24%にまで下がる。
(中略)
この研究からはっきりすることの一つは、将来的に成功するかどうかの違いを生むのは、遺伝子的に恵まれた才能ではなく、それぞれが育つ環境が大きいということだ。
現代社会では「裕福さが遺伝子を超える」ということなのだろう。
また、こんな「裏付け」もある。頭の良さを評価することで知られているIQのスコアには、先天的な才能は関係ないらしい。
今回の研究を行った研究者の一人、ジョンズ・ホプキンス大学の経済学者であるニコラス・パパジョージ氏は、
「2人の子供を比べた場合、裕福で習い事などをしてきたほうがIQスコアは驚くほど高くなるが、遺伝情報で比べると彼らの遺伝子的な才能のレベルはほとんど同じである」と、取材に対して語っている。
つまり、多くの人が抱くような「IQスコアの高い人がいわゆる生まれながらの天才である」というイメージは正しくない。
だが習い事の有無など育ってきた環境でIQスコアは高くなるとみられるという。
引用元: ・アホ「お前が負け組なのは努力しなかったからや」全米経済研究所「人生は親ガチャで決まるぞ」
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Source: 不思議.NET
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