441: 本当にあった怖い名無し 2013/06/13(木) 22:58:10.01 ID:84bOFJ360
障子の下から
十数年前、母が『紫色のセーターを来た男が廊下を走っていった』と騒いだ
その時まだ幼かった俺は、近鉄バッファローズの帽子を弄りながら家に来た警察を見ていた記憶が有る
それから数年後、今度は父が、『そこの廊下に不審者が居た』と騒いだ、その時は通報しなかった
父が開業するに伴って、俺と俺の両親は引越し、その家には祖父母だけが住む事になった
そして、今から4年程前、祖父母のお通夜の時の話
十数年前、母が『紫色のセーターを来た男が廊下を走っていった』と騒いだ
その時まだ幼かった俺は、近鉄バッファローズの帽子を弄りながら家に来た警察を見ていた記憶が有る
それから数年後、今度は父が、『そこの廊下に不審者が居た』と騒いだ、その時は通報しなかった
父が開業するに伴って、俺と俺の両親は引越し、その家には祖父母だけが住む事になった
そして、今から4年程前、祖父母のお通夜の時の話
俺と向かい合って正座していた親戚の子(3歳下)が真っ青な顔をして、顔を上下させていた
体調でも悪くなったのかな? と思ったが大して気にしなかった、慣れない正座で足痛かったし
その夜、親戚皆で弁当を食べていたら、その子が話しかけてきた
『ねぇ、おじさんがね、ずっと見てたよ、お兄ちゃんをずっと見てたよ』
その子曰く、中年男性が障子の下部分に取り付けられたガラスから俺をずっと見ていたらしい
弔問客の誰かによる悪ふざけだろう、と思った俺は、その話を半ば聞き流していた
そして昨日、誰も住まなくなって4年経った祖父母の家に気まぐれに入った俺は、親戚の子が青ざめていた訳を知った
障子の下部分のガラスは、床から数cmしか間が無く、そしてその縦幅も10cm程度しか無かったからだ
異常な体勢で、自分をずっと見つめている人間の姿を想像した俺は怖くなり、部屋中を見返した
壁に取り付けられた曾祖父の絵と目が合った気がして、走ってその家から出た
今考えてみると、障子を開けた先は、不審者が目撃された廊下だった
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Source: 不思議.NET
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