247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/22(月) 16:52:25.89 ID:xczumwMv0
[受け継がれた血]
以前、「標本室」「基礎研究棟(まとめサイト未収録)」という話を投稿させていただいた者
です。今回は、私が所属する地方大学医学部の忌まわしい過去にまつわる話を
投稿させていただきます。
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太平洋戦争も終わりを迎えようとしていた頃、
K大学医学部では、世にも忌まわしい、ある「実験」が行われていた。
敵兵捕虜の「生体」を利用した解剖実験である。
S博士を中心とした研究班は、まるで実験動物か何かのように、
軍から送られてくる敵兵を生きたまま切り刻み、器官・臓器を摘出。
ホルマリン漬けにしたそれを大量に並べ、他の研究班員らと共に悦に入っていたという。
しかしこの狂気の沙汰も終戦と共に終わりを告げる。
辛くも戦犯追求を逃れたS博士は大学を辞し、開業。医学者として名声を得ていた
S博士の病院はたちまち市民の好評を得て、現在まで存続している。
S博士は終戦後、数年して亡くなり、その息子であるS氏が院長に就任した。
S院長には二人の息子と一人の娘がおり、代々医師の家系である名に恥じず、
二人の息子は医師に、娘も医師は断念したが、教員の道を選んだ。
…しかし順風満帆かに見えたSの一族に「過去からの影」が迫り始めたのは、
実に戦後半世紀近くを経てからであった。
つづく
引用元: ・洒落怖でkoeeeeと思った話貼ろうぜ
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Source: 不思議.NET
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