抜けなくなった事故
今回の『昭和の怪奇事件』は昭和の新聞紙上で紹介された「抜けなくなった」事故についてご紹介したい。
回転ドアに腕を挟まれた少年
高層ビルや公園の遊具が多数建造された昭和30~40年代。全国で子供の腕や首が抜けなくなる事故が多く発生し、新聞紙上を騒がしたことがある。
まずは昭和30年代から。
昭和32年(1957年)4月4日の朝日新聞に「よかった!助かった!」という見出しで、回転ドアによる挟まれ事故を紹介している。
この日の午前10時30分ごろ、東京都千代田区にあった日活国際会館(日比谷パークビルヂング)の回転ドアで遊んでいた茨城県在住の少年Nは、はじめての東京に燥いでいた。
特に気に入ったのは、このビルの名物だった回転ドアで、朝早かったこともありN少年は無人の回転ドアで出たり入ったりして遊んでいた。
ところが、何度か出たり入ったりしているうちにNくんは、ドアに腕を挟み込んでしまい抜けなくなってしまった。
Nくんの両親や日活国際会館の従業員が、Nくんの腕を引張ても抜けることはなく国際会館前は大騒ぎ。最終的にはこの国際会館のエンジニアや地元消防署の職員たちが集合。最終的に従業員たち数人で回転ドアを取り壊しにかかり、挟まれてから2時間後、Nくんは無事に救出された。
この日の夕刊には、Nくん救出劇の模様が写真付きで紹介されて社会面を賑わせた。
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Source: 不思議.NET
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