479: 健康茶流@カテキン緑茶 04/11/26 12:41:49 ID:cLvxsZcg
壁ドンドン
登山者の間で語られる「冬山のタブー」はご存知の方もいるかもしれません。登山の途中、別のパーティーと出くわすことがままありますが、そうした場合互いに軽く挨拶します。
登山者の間で語られる「冬山のタブー」はご存知の方もいるかもしれません。登山の途中、別のパーティーと出くわすことがままありますが、そうした場合互いに軽く挨拶します。
しかし、猛吹雪の中では、かつて遭難した死者達のパーティーをも見出してしまうことがまれにあるのです。彼らはすぐそばで挨拶しても気づかず行ってしまうのでそれと分かります。
そうした場合、強いて呼び止めようとしてはなりません。また決して振り返ってはなりません。さもなければ彼らは私達を「救助」に来てくれた者と勘違いして、しつこく付きまとってくることになります。
私の先輩は、そのタブーを犯してしまい、極寒の高山で生命に関わる禍に見舞われました。
その日、先輩の一行は、かなりの高度で予期せぬ吹雪に襲われ、最も近い山小屋に避難すべく進行していました。途中、前方から下りてくるパーティーが見えてきました。
互いにすれ違う際、リーダーが彼らに声をかけましたが、相手パーティーは誰一人として応答せず、黙々と下山してゆきます。
先輩一行のメンバーは、皆はっとした様子で顔を見合わせると、きびすを返して山小屋へ向かうルートに立ち戻ろうとしました。しかし経験の浅かった先輩はその様子を解しかね、去り行く相手パーティーに再び「山小屋は逆方向だ!」と声をかけてしまいました。
すると最後尾の者が振り返り「あとで行く」と答えました。この猛吹雪に「あとで」もないものですが、他のメンバーにせかされ先輩も皆に続いて再び山小屋へ向かい歩き始めました。
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Source: 不思議.NET
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