考古学者エイラート・マザール氏は、「預言者イザヤの印を発見か」と題した報告を同誌に発表。それによると、封印は1.3センチの楕円形の粘土で、一部が欠けている。欠損がなければ、古代ヘブライ文字で「預言者イザヤのもの」と読めるかもしれないとの説を唱えている。
この2700年前の封印にある文字の解釈が正しければ、聖書以外でイザヤへの言及が見つかった初の例となる。預言者イザヤは、紀元前8世紀末から7世紀初めにかけてユダ王国を統治した王ヒゼキヤに助言する人物として、旧約聖書に描かれている。(参考記事:「古代イスラエル 消えた王国」)
マザール氏は2009年、エルサレムにある「神殿の丘」(ハラム・アル・シャリフ)南壁の基部で、古代に要塞化されていたオフェル区域の発掘を行った。その際、粘土に押された封印34個が、鉄器時代(紀元前1200~586年頃)の小さなごみ捨て場から出土。今回報告された封印もその1つだ。マザール氏によれば、王のためのパン焼き場を囲む壁の外側であり、紀元前586年に新バビロニアがエルサレムを征服した際に破壊されたという。(参考記事:「河江肖剰 新たなピラミッド像を追って ゴミの山は宝の山」)
「預言者」かどうか
封印には古代ヘブライ語の文字でイェシャヤフ(イザヤのヘブライ語名)という名前があり、次に「nvy」という文字が続いている。
「nvy」で始まる単語の末尾は欠けているため、文字の解釈は不完全かもしれないとマザール氏は記している。もともと「nvy」の後にヘブライ文字の「アレフ」があったとすれば、「預言者」という単語になるため、封印は「預言者イザヤのもの」と読むことができる。
(以下略)
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ナショナルジオグラフィック日本版サイト 2018.02.26
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/022600086/
引用元: ・【歴史】エルサレムの発掘調査で2700年前の封印を発見、預言者イザヤのものの可能性
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Source: 不思議.NET
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