【書評・紹介】地対空ミサイルの狩り方『F-16 エースパイロット・戦いの実録』

歴史

『F-16 エースパイロット・戦いの実録』
柏書房

Dan Hampton (原著)、上野 元美 (翻訳)

F‐16―エース・パイロット 戦いの実録

文:誤字 様

 地対空ミサイル(SAM)は登場以来各種航空機の脅威であり(1)、軍用機はこれをなるべく避けて戦うべきなのですが、当然軍用機が攻撃したい重要拠点にはレーダーや防壁を組み合わせた強固なSAM陣地が多数構築されているので、SAMを避けてばかりいては航空機が活躍する機会は大きく減じてしまいます。

 そこで現代空軍では敵のSAM陣地を無力化、あるいは破壊する敵防空網制圧 (Suppression of Enemy Air Defence: SEAD)や敵防空網破壊(Destruction of Enemy Air Defence:DEAD)という任務の重要性が増しているのですが、この新しい任務は日本では馴染みが薄い事もあってその実相があまり知られていません。

 今回紹介する本はそんなSEAD/DEAD任務を中心的に行う米空軍部隊、通称ワイルド・ウィーゼル(2)の一員として湾岸戦争やイラク戦争に従軍し、数々の危険な任務を遂行したF-16パイロット、ダン・ハンプトン空軍退役中佐の『戦いの実録』です。

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Source: 系まとめブログ

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