全部を片付けて、自分が車に乗り込んだときにはもう日が出るところでした。
とりあえず、駅前から離れた、いつも自分が通っていたパチンコ屋の大きな駐車場の端に車を停めました。
もうここにも来れないな、と思いました。
レジの金の残り5万円ではどうせ遠くには逃げられません。
店長のポケットを漁ると財布が出てきて、10万円ほどの札が折り畳まれて入っていました。
ふと、店長の家に行けば、もう少し金が手に入るかもしれない、と自分は思いました。遺体を捨てに行く前に金を用意しなければ。
スイッチボット(SwitchBot)
2019-09-27
店長の部屋は、車で20分くらいの距離にあります。
途中でパトカーとすれ違ったときには多少緊張しましたが、問題なく到着しました。
朝だから人の出入りが激しいかもしれない、と到着する寸前に心配になりましたが、日曜日の朝だったからかだれにも会いませんでした。
だれかに声をかけられたときの言い訳を必死に考えながら廊下や階段を歩き、店長のポケットから取った鍵を使って、部屋に入りました。
小汚い、掃除をされていない部屋に、男くさい万年床が敷いてあるばかりで、金目のものは一切見つかりません。仕方なく自分は車に引き返しました。
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Source: 不思議.NET
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