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金星の雲の下に、35年間気づかれなかった「巨大な波動」を観測
Credit: Javier Peralta/JAXA-Planet C team
p o i n t✔ JAXAの探査機「あかつき」が、金星の雲に隠れた下層で巨大な波動を確認した
✔ 下層大気は7日間で惑星を1周するが、この波動はそれより速いため大気の移動とは異なる
✔ 大気重力波の1種ケルビン波と考えられ、スーパーローテーションの動力源の一部の可能性がある
大きさや質量が地球に近いことが、地球の双子星とも呼ばれる惑星、それが金星です。
しかし、双子と称される割に、金星は地球から見ると飛んでもない環境をしています。
上層では自転の60倍という猛烈な速度で大気が移動するスーパーローテーションと呼ばれる風が吹き荒れ、地表の気温は鉛も溶ける465℃という高温です。
さらに地表付近の大気圧は90気圧(地球の90倍)に達していて、その大気はほとんどが二酸化炭素で、惑星を覆う分厚い雲は硫酸を含みます。
そして、この分厚い雲の影響で金星大気の深部の様子はほとんどわかっていません。
ところが、JAXAの金星探査機「あかつき」が、高度50kmという分厚い雲の奥にある金星の下部雲層から、惑星規模の巨大な波動現象を発見しました。
「雲の不連続面」として観測されたその現象は、惑星の南北に渡って7500km近くもの巨大さまで発達し、時速330kmという速さで星を駆け巡っていったとのこと。
しかもこれはどうやら何十年もの間消えることなく、恒常的に存在し続けているもののようなのです。
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Source: 不思議.NET
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