死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『屋上までのカウントダウン』

歴史
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630: 本当にあった怖い名無し 2006/12/03(日) 23:47:09 ID:pmWQ+Bev0
【あけみつきし】

夢ネタは敬遠される。それは承知なんだが、申し訳ない。少しつきあってほしい。
私自身、明晰夢はよく見るし、変わった夢には慣れっこだが、昨夜の夢は全く別物だった。

森の中の小道を一人下っている。すぐにそれは夢だと直感した。
鮮やかすぎる緑と坂道を靴底が擦る感覚は、まさしく明晰夢だった。
普段は明晰夢と分かるとすぐ目を覚まして眠り直すのだが、なぜかそうしようとは思わなかった。
小道を下る。目の前に現れるのは見知らぬ廃屋。朽ちた木造の日本家屋だった。
相当に古い。100年物の建物だが、大きさからすれば家ではなく物置かもしれない。
「こんな家知らない・・・」思わずつぶやいた。明晰夢に見知らぬ場所が現れたのは初めてだ。
廃屋の中は薄暗いが、開け放たれた木戸から差し込む日光で完全な暗闇ではなかった。
埃をかぶったタンスや、蜘蛛の巣がはった姿見が雑然と放置されている。
床には木板や小さな木箱、なぜかコマなどがちらかっている。完全な廃墟だ。
おいおい、何で俺はこんな場所に入ってるんだ?何でそんな暗がりに足を進めるんだ?
全てが思い通りになる明晰夢の中で、俺は、何を、している?
土間の衝立の向こうを覗き込む。俺はそこに何があるか、きっと「知っていた」。
だから驚かなかった。

引用元: https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1164863427/


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Source: 不思議.NET

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