一見「動く花」のように見えるこの虫たち。動画サイト「gfycat」に投稿されて話題になっていますが、実はこれ、ハナカマキリの赤ちゃんなんです。
ハナカマキリは、東南アジアに生息する「花に擬態」することで知られているカマキリの一種。花に擬態することで待ち伏せし、花の蜜を求めてやってくる昆虫を捕らえます。
しかし、どうやってハナカマキリはこんな花そっくりな姿に進化したのでしょうか?
花の上で数万年を過ごすうちに花ソックリに
自然の花の多くは昆虫による受粉を利用しているため、花の周りには常にエサとなる昆虫がいます。
ハナカマキリも初めは他のカマキリと同じような地味な見た目をしていたようですが、花の周りで狩りをしているうちに、花にそっくりな外見を手にいれたといわれています。
進化するまで花の上で粘るなんて、華麗な外見に似合わず、なかなかの忍耐力です。
またハナカマキリは、赤ちゃん時代にミツバチと同じフェロモンを分泌します。そのためハナカマキリの周りによりにはミツバチが集まりやすくなり、狩りもしやすくなるというわけです。
見た目の擬態に加えて、化学的な擬態もできるまで進化するなんて凄いですね。
綺麗なのも大きいのもメスだけ
下がメスで上がオス。大きさが倍以上違う/Credit:depositphotos
実はハナカマキリのオスは、上の画像のように、先祖と同じ地味な見た目で体も小さいまま(メスの半分)です。
ですがこれには理由があります。
というのも、メスのハナカマキリは基本的に花や葉の上から動きません。そのため、オスは交尾の相手を探して動き回る必要があります。
つまりオスの小さな体は、花の間を飛び回るには最適だったというわけです。
種だけでなく、雌雄間でも目をみはるような進化を遂げるハナカマキリ。大人は少し地味ですが、もし見かけたら観察してみてくださいね。
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Source: 不思議.NET
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