【山口敏太郎】オカルトプロレス論 現実と理想のギャップで

歴史

かつてオカルト界は、全てを妄信的に信じる肯定派と、それを否定する否定派がいた。肯定派の代表的な人物としては、韮澤潤一郎が挙げられる。否定派の代表的な人物としては、松尾貴史大槻教授が有名である。

このオカルトのディベートのスタイルは、朝まで生テレビで数字を稼いだテレビ朝日が構築したものだ。単純な二極対立論がオカルトにもTVプロレスとして持ち込まれたわけだ。

それから数年が過ぎ、意味不明な事を叫びまくる肯定論者と、それを頭ごなしに否定する否定論者のプロレス的構図に疑問を持った者達が、懐疑派というものを創りあげた。

この懐疑派の特徴は、よく調べもせず頭ごなしに 否定する否定派とは違い、丹念に対象となるオカルト現象や事件を検証し、それに論理的な批判を加えるというものであった。この懐疑派の代表的な存在は、と学会唐沢俊一であり、山本弘であり、皆神龍太郎だ。

彼らの評価すべきポイントは、常に論理的でありながらもオカルトのトンデモない部分を愛でるという姿勢が含まれていた事である。また、その批判の矛先は肯定論者だけではなく、否定論者にも向けられ、否定論者の論説における矛盾なども炙りだしてきた。力道山時代から続く悪役とベビーフェイスの茶番劇に一石を投じたのが格闘技スタイルのUWFであった。オカルト界におけるUWFともいえる存在が懐疑派の〝と学会〟だったのである。

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Source: 不思議.NET

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