1: 「夏」 2007/08/25(土) 22:47:39.13 ID:Li1DZ2py0
カーテンの隙間から差し込む朝の日差しに、僕は目覚めさせられた。
すぐさま枕元に置いてある時計に目を遣る。
見れば、八時を少しばかり回ったところだ。
アラーム機能を使わない僕は常に自分の感覚で起床している。
今日は休日、もう少し寝坊しても問題ないが、
買い物に行く予定だった僕は体を起こし、洗面所に向かった。
顔を洗い、歯を磨き、髪を手櫛でさっと整える。
鏡に映る寝惚けた自分の顔はどこかしょぼくれていて、
だけど僕はこの顔が嫌いではなかった。
キッチンに向かいインスタントコーヒーを淹れた。
砂糖は入れず、ミルクのみを加え一口飲む。
香り高い苦味が口一杯に広がり、僕の頭はようやく眠気から解放された。
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Source: 不思議.NET
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