「K-半導体」のおかげで日本輸出規制企業営業利益2倍に増加

TOK先端材料、昨年営業利益270億ウォン127%増
EUV用フォトレジスト韓国生産↑…日本本社にロイヤリティーも25%増加

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日本政府の半導体・ディスプレイ素材輸出規制関連企業が昨年、韓国で営業利益が2倍以上上がるなど業績を大幅に改善したことが分かった。

両国政府間の貿易紛争の被害を最小限に止めるため、韓国で半導体素材の生産を増やしたためと見られる。

同時に新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の拡散で全世界で半導体需要が大きく増えたことも影響したものと分析される。

20日業界によると、TOK先端材料は昨年の年間売上高が1724億ウォンで前年同期対比25.5%増えたことが確認された。

同期間、営業利益は270億ウォンと、2019年の119億ウォンより実に126.9%増加した。 当期純利益も91億ウォンから240億ウォンへ163.7%増えた。

これはTOK先端材料が12年8月、仁川松島に設立されて以来、史上最大の業績だ。 TOK先端材料はグローバル半導体フォトレジスト(PR・感光剤)市場のリーディングカンパニーであるTOK(東京応化工業)の韓国法人に該当する。

日本のTOKが90%の持分を、残りの10%をサムスン物産が保有している。 関連法令に基づき’外国人投資法人’として登録され、法人税減免の恩恵も受けている。

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TOKが昨年、韓国支社で記録した業績の上昇振りは、日本本社と比べれば、一段と目立っている。 TOKによると、昨年の連結基準での年間売上は約1176億円(約1兆2225億ウォン)、営業利益は約156億円(約1621億ウォン)と、前年同期比それぞれ14.4%と63.3%伸びた。

成長率だけを見ると、韓国支社に当たるTOK先端材料の売上と営業利益は、前年比25.5%、126.9%増となり、TOK全体より好業績を上げたことになる。

TOKはサムスン電子、SKハイニックス、TSMCなど主要半導体企業にフォトレジストと呼ばれる感光剤を販売して収益を上げている。 フォトレジストは半導体ウェハーに回路パターンを形成するのに使う核心素材だ。

2019年7月当時、日本の安倍政府が韓国に向けて半導体・ディスプレイ核心素材輸出規制を施行した当時、TOKが生産するEUV(極紫外線)専用フォトレジストが規制リスト品目に含まれたりもした。

特にEUVは、ファウンドリ(委託生産)を含めたシステム半導体分野に積極的に投資していたサムスン電子にとっては見逃せない必須技術だ。 オランダの装備会社ASMLが独占生産するEUV露光装置を導入するとしても、EUV専用のフォトレジストがなければ半導体を生産することさえできない。

問題はTOKの立場から見ても、日本政府の規制措置により、サムスン電子にEUV向けフォトレジストを輸出できなければ、業績への打撃は避けられないのが現状だった。 グローバル半導体市場で実際にEUV量産体制を構築したのは台湾のTSMCとサムスン電子の2社だけだからだ。

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結局、TOKは昨年中旬から仁川松島でEUV用フォトレジストの生産を開始し、現在もサムスン電子に正常に供給しているという。

特に昨年、「コロナ19パンデミック」の中でも半導体の需要が予想より堅調だったおかげでTOKの実績も大きく改善されたという。 最近TOK本社が発表した実績資料にも「韓国と台湾で半導体用フォトレジストの売上が前年より大きく改善された」と表現されている。

韓国支社のTOK先端材料の業績が好転するほど、日本のTOK本社が稼ぐロイヤルティも増えていることが分かった。

TOK先端材料によると、日本本社側と2012年10月に「フォトレジスト技術導入」契約を締結したが、この契約条件により10年間の純売上額の3~8%を技術導入料として支払うことにしたのだ。 技術導入料は営業利益とは別に売上高に基づいて決まる。

これを受け、昨年、TOK先端材料は日本本社に約71億4500万ウォンを支給した。 これは前年の約57億ウォンより約24.6%増加したものだ。

業界のある関係者は「国内半導体企業がフッ化水素や他の半導体核心素材は国産化に成功して早く代替したが、EUV用フォトレジストは依然として日本企業の比重が高いようだ」とし「TOKもこれをよく知り、韓国で生産量を増やす方式で輸出規制に素早く対応した」と述べた。

一方、日本政府は2019年7月から韓国に対して行ってきた半導体の中核素材輸出規制について、従来からフッ化水素、フッ化ポリイミド、EUV用フォトレジストの3種のうち、フォトレジストについて同年12月、「個別許可」から「包括許可」に規制を緩和した。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ