海外に目を向けた韓国精油、井戸の中の日本を超えた

精製能力昨年グローバルビッグ5に…54年で順位逆転

内需市場に安住した日本とは異なり
高付加生産設備の集中投資など
輸出育成に体質改善注力

韓国、高齢化で需要減少見通し
シェールガスなどの増産競争も激化
先制的な構造調整に乗り出す必要

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昨年、韓国の石油会社精製能力が史上初めて日本を抜いて世界第5位を記録したことが分かった。電子、造船に続き、石油化学分野でも韓国企業がグローバル強者になったという意味がある。

15日、石油協会が世界のエネルギー企業 BPの「2018世界のエネルギー統計」を分析した資料によると、昨年韓国の一日平均精製能力は334万6000バレルで、日本(334万3000バレル)を抜いて5位に上がった。

一日平均精製能力基準で、昨年のグローバル1位は米国で1876万2000バレルを記録した。続いて△中国(1565万5000バレル)△ロシア(659万6000バレル)△インド(497万2000バレル)が2~4位を占めた。

韓国が精製能力で日本を抜いたのは、国内の石油産業が胎動した1964年以来、54年で初めてだ。

韓国は1960~70年代の重化学工業育成政策に基づいて信頼性の高いエネルギー供給のために精製設備を拡充し始めた。1980年代には、急激な経済成長に伴う石油消費の増加に合わせて精製設備を着実に増やしてきた。

特に2000年以降、軽質油の需要が増え、需給の不均衡が生ずると精油会社が約11兆ウォンを投じて2013年までに高度化設備を拡充し基盤を固めた。2006年以降は、国内精油4社の売上高の半分以上が輸出で満たされ内需産業から輸出産業へと変貌した。

一方、日本の精油企業の精製能力は1970年代末が頂点だった。80年代以降、急速な人口の高齢化とバブル経済の崩壊を経験しながら、石油消費が減少し始め、精油企業が精製設備を着実に閉鎖・縮小してきた。その結果、現在の精製能力は1969~1970年の水準まで下落したというのが石油協会の分析だ。

昨年、全世界の精製処理量は一日平均8290万バレルで、前年比96万バレル増えたのだ。一日平均全世界精製能力も前年比143万バレル増の1億バレルを記録した。これをもとに、全世界の精製稼働率を計算してみると、82.9%を記録したことで前年(83.1%)に比べ稼働率は小幅減少したわけだ。

しかし、最近、米国を中心に世界的な石油生産量が大幅に増えて低価格化し精製マージンが低下して、中国の石油業界の構造調整などの外部の悪材料が続き、史上最大の実績を続けてきた韓国精油業界も業績不振に苦しんでいる。

特に、昨年の石油生産量の増加は、史上最大規模であった。主に米国のシェールオイルの生産のためだった。

石油協会とBPの分析によると、昨年、米国の一日平均石油生産量は218万バレル増加し、石油輸出国機構(OPEC)国は、34万バレル減少したことが分かった。米国の昨年の石油生産量の増加量は、全世界の石油生産量の増加分(222万バレル)のほとんど(98%)を占めるもので、全世界の石油生産歴史上類例がない増産ある。

1991年、サウジアラビアが171万バレル増産し、アメリカが2014年170万バレルを増産したケースがあったが、昨年のように200万バレル以上の増産したのは史上初めてだ。

一方、昨年のグローバル石油消費で韓国は世界8位を記録し、一日平均279万3000バレルを消費していることが分かった。消費部門1位は米国で、一日平均2045万6000バレルを消費し、続いて中国(1352万5000バレル)とインド(515万6000バレル)が上位を占めた。

石油協会の関係者は、「国内精油業界が生産設備投資を着実に増やしてきて、日本を破って世界5位圏に進入したことは意味のあること」とし「しかし、日本が過去高齢化とバブル崩壊によって、急激な需要の鈍化を経験したことを反面教師としなければならない」と述べた。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ