日本規制に「半導体コリア」たじろぐとすぐに…米国・台湾メーカー総攻勢

インテル、システム半導体投資・生産拡大…TSMCはファウンドリ1位守勢意志

20190730-03.jpg

日本の輸出規制措置で韓国の半導体企業が停滞する間、競合他社のグローバル半導体メーカーが積極的な投資に乗り出し、韓国企業を牽制している。サムスン電子は、いくつかの悪条件の中でも9月に予定された、東京ファウンドリ(半導体受託生産)フォーラムを予定通り進行するなど、「2030年のシステム半導体1位」計画を滞りなく推進するという意志を内外に強調している。日本の輸出規制に触発された世界の半導体市場の地殻変動の動きに企業が総力戦を繰り広げている様相だ。

29日、半導体業界によると、台湾と米国の主要半導体企業が日本の対韓国輸出規制以降の技術・設備投資などを強化し、サムスン電子とSKハイニックス牽制に乗り出している。

グローバルファウンドリ1位の台湾のTSMCは最近、次世代の半導体製造の中核になる可能性がある最先端の極紫外線(EUV)工程への投資を増やしている。TSMCは、台湾南部の台南工業団地に新EUV生産ラインを、北部新竹産業団地には、先端3ナノ工程を適用した工場を建設する計画だ。また、5G移動通信半導体生産のために、既存の7ナノと5ナノ生産能力も拡大する方針だ。

TSMCのような投資計画は、偶然にも、日本の半導体素材輸出規制措置の直後公開された。日本の輸出規制品目に含まれていたフォトレジスト(感光液)は、サムスン電子のEUVプロセスで使用されるため、韓国企業の生産に支障が懸念される。ファウンドリ分野でサムスンの激しい追撃を受けるTSMCが大規模な投資でサムスンの追撃意志を叩こうとする意図を表わしたという解釈が出ている。サムスンは今年第1四半期のファウンドリ市場シェア19.1%でTSMC(48.1%)に次いで2位を記録した。

米国インテルもスマートフォンの頭脳の役割をするアプリケーション・プロセッサ(AP)などのシステム半導体の生産と投資を拡大し、システム半導体分野でサムスンとの格差を広げるのに本格始動をかけた。マイクロンとブロードコム、クアルコムなどの他の米国の半導体メーカーも5G移動通信と自律走行などでの需要が増えているシステム半導体生産量に合わせるための高度なプロセスの導入に速度を出している。

半導体業界は、米国の半導体企業がまだサムスンが地位を得られなかったシステム半導体分野では、今年大幅な成長を成し、グローバル半導体市場構造変化を導くと予想している。市場調査会社IHSマキトは今年、インテルが706億ドルの売上高で、サムスン電子の半導体事業部の売上高(631億ドル)を抜いて3年ぶりに返り咲き、半導体1位の企業の座を占めると予想した。

日本の経済報復に足首が掴まれた韓国半導体企業は事態の長期化を懸念しながらも、既存の新事業拡張計画は揺らぐことなく進行するという立場だ。特に2030年のシステム半導体のグローバル1位を事業目標には、サムスン電子は、日本の東京で開催されるファウンドリフォーラムを9月に予定通り進める計画だ。ファウンドリフォーラムは、現地パートナー、需要企業にサムスンの次世代半導体プロセス技術と今後の事業計画などを紹介する場だ。サムスンの立場では、ファウンドリ事業の強化に支障がないというメッセージを内外に伝えたいという意味と解釈される。

SKハイニックスも、メモリー半導体減産を宣言したが、DRAM生産ラインの一部をイメージセンサーの生産ラインに転換するなど、システム半導体の強化戦略をとっている。

半導体業界の関係者は、「日本の輸出規制措置後、サムスンのファウンドリ事業に問題がないかどうか、グローバルIT企業の問い合わせが続いている」とし「事態が長期化すれば、韓国企業のシステム半導体事業拡大戦略は、推進動力を失う可能性がある」と憂慮した。

ttps://ux.nu/ospr9

Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ