日本で最も頭の良い人が集まった…財務省没落

野党から財務省解体論、自民党も「再編検討」
「賄賂で大蔵省解体された98年よりも深刻」との見方も
セクハラ次官の同期27人中16人が東京大学法学部
4年前安倍が内閣人事局を新設し掌握
政治の風吹き、忠誠競争で結局没落の道へ

翼のない墜落。
日本「最強省」と呼ばれる日本の財務省の凄惨な現状を要約する言葉だ。

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東京の日本財務省の建物

1年以上、様々な私学財団関連のスキャンダルに包まれたのに続いて、財務省官僚の最高位である事務次官が、最近の女性記者のセクハラ波紋に辞任するなど不祥事が続いた。

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セクハラ波紋で加害者である財務省事務次官を擁護している麻生太郎副総理兼財務相[AP通信]

また、麻生太郎副首相兼財務相をはじめとする財務省首脳部が、その節目ごとに常識外の対応をして、国民の信頼は地に落ちた。

組織内部でも「私たちがどうしてこのようになったのか」という不満が高まっている。

森友私学財団が小学校の敷地に国有地を安値で買収する過程で、財務省は国有財産を財団に売却した当事者であった。

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森友スキャンダルと関連文書の操作の責任を負って退いた佐川前国税庁長官[ロイター=聯合ニュース]

また、安倍晋三首相の夫人昭恵女史をはじめとする政界関係者の介入疑惑を隠そうと財務省が決裁文書を操作したことが既にばれた。この過程で、財務省職員が自ら命を絶ち、財務省理財局長出身である佐川宣壽前国税庁長官は辞任した。

また、安値売却と関連して「国有地に含まれているゴミを処分するのに多くの費用がかかったと言ってくれ。」と森友財団側と事前に口裏を合わせようとしたという事実も明らかになった。

財務省担当幹部は国会で毎日謝罪した。

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セクハラ波紋に辞退の意思を明らかにした福田事務次官(中央)[AP通信]

福田淳一事務次官のセクハラ波紋と関連して、音声ファイルが既に公開されたにもかかわらず、「当事者はセクハラを否定しているので女性記者が直接出て被害事実を正しく言わなければ何が真実なのか知ることができない。」というふうに対応して世論の袋叩きを迎えた。

野党は連日、麻生副首相の辞任要求と一緒に「今こそ財務省の解体を本格的に議論しなければならない。」という主張が沸騰している。

日本経済新聞によると、野党から降り注ぐ財務省解体主張とは別に、自民党内でも行政改革本部を中心に、財務省再編案が検討されているという。

国有財産の管理業務を財務省からはがし、税金管理業務の一部も「歳入庁」とは、別の機構に任せようという構想である。

日本最高のエリートが結集した「夢の職場」が、国民の公憤の対象となったのに続いて、組織がバラバラに引き裂かれていくかもしれない状況になっているわけだ。

これと関連し、「現在の財務省の状況は、大蔵省(財務省の前身)が解体された1990年代後半に比べて、決して簡単ではない。」との指摘も出ている。

大蔵省は明治維新頃(1869年)から2001年まで日本の財政と金融を率いた核心機関である。

ところが、1990年代後半大蔵省幹部が金融機関などから受けた過剰接待問題が浮き彫りになり始めた。
官僚が収賄容疑で相次いで逮捕され、首長である大蔵大臣もやめた。自殺する人も出た。

結局98年4月の幹部を含めて112人が懲戒と減給処分を受けた。これを契機に大蔵省解体論が高まり、最終的にその年の6月に金融監督庁(現金融庁)が大蔵省から分離された。また政府組織改編が断行された2001年に大蔵省の名前は、財務省に変わった。

しかしその後も財務省は大蔵省時代から受け継いできた「最強官庁」「官庁の中の官庁」としての地位を引き続き行った。
官僚の中でも最高の秀才とエースだけが集まるというプライドは相変わらずだった。

女性記者に「胸を触ってもいいか」などのセクハラ発言をした福田次官、森友文書操作で退いた佐川前国税庁長官は、1982年に大蔵省入りした同期だ。

この82年同期だけでも全体の27人のうち東京大学法学部出身が16人、東京大学経済学部出身者が6人である。

その他、京都大、大阪大、早稲田、慶應義塾、一橋大学がそれぞれ1人ずつだ。

特に福田次官の場合東京大学法学部出身で公務員試験だけでなく、司法試験まで合格した「超エリート」だ。

日本を代表するようなエリート軍団が不合理なスキャンダルに相次いで包まれる原因と関連して最初に数えられるのが、2014年に行われた安倍政権の内閣人事局の新設である。

過去の各省庁の判断に任せ、政府省庁審議官級以上の幹部職員600人の人事を「安倍首相官邸」が事実上掌握した。

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国会に出席した安倍晋三首相と麻生太郎副総理[ロイター=聯合ニュース]

絶対的な人事権の前に官僚社会は「忠誠競争モード」から脱することができず、頭のいい財務省がその競争の先頭に立った。

安倍首相と首相官邸の意向を事前に察する、官僚たちのいわゆる「忖度」文化が森友及び加計学園スキャンダルで続出した。

激しくなった忠誠競争の中で、79年財務省に入ってきた同期達のうち3人が相次いで事務次官に上がる前例のない人事まで行われた。奇形的な要人が続出したのだ。

財務省に政治の風が襲い、最終的には組織が粉砕する危機に追い込まれた。

財務省の墜落は、単に組織の危機だけに止まらず財務省が主導する政策の危機にも広がっている。

毎日新聞は「6月までに予定していた新しい財政健全化計画の策定、経済財政諮問会議を中心に議論が開始された社会保障制度改革案を設け、特に2019年10月延期消費税引き上げを断行するかの最終決定などにも大きな影響がある可能性がある。」と指摘した。

財務省は「財政健全化のためには消費税引き上げが必要だ。」という立場だが、「事件ばかり起こす財務省がなぜ私たちに犠牲を強要するのか。」と国民の不満はさらに大きくなることが明らかだからだ。

中央日報
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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ