イ・ジェヨン、日本で帰国社長団に呼びかけた言葉

[マネートゥデイ、シム・ジェヒョン記者] [(詳報)米中対立の火種・サムスンバイオ、検察の捜査など危機感の高まり…半導体コア材料の緊急物量確保したようだ]

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イ・ジェヨン三星電子副会長が日本出張帰国翌日の13日、半導体・ディスプレイ部門の社長団を緊急招集して緊急対策を注文した。日本政府が韓国を「ホワイトリスト」(白国、輸出優遇を提供する友好国)から除外するという立場を固守する中で、日本現地で尋常でない雰囲気を検出すると、一時も遅滞することができないとの認識を表わしたものと思われる。

◇携帯電話・TV対策もお願い…韓日戦争拡大を念頭 = 14日、複数の財界関係者によると、イ副会長は13日午後、サムスン電子の事業所で、半導体・ディスプレイ部門の最高幹部を招集して会議を開き、最近の日本の輸出規制などの対応策を議論した。

イ副会長はこの席で、経営陣に「コンティンジェンシープラン」(予測することは困難な事態が展開される場合に備えた緊急対策)を注文したものと伝えられた。

日本が輸出規制を拡大する場合、現在の規制品目のフォトレジスト(感光液)、高純度フッ化水素(エッチングガス)、フッ素ポリイミドなどの半導体・ディスプレイ材料のほか、携帯電話、TVなどの影響圏に入る可能性がある他の部門にも対策作りを促したのだ。

イ副会長は会議で「変化に機敏に対応できるシステムを用意する一方、ぶれずに市場をリードできるように能力を育てなければならない」とし「短期の懸案の対処のみに汲々せず、グローバル経営環境の変化の大きな流れを把握できる目の肥えたにも育てなければならない」と述べたと、参加者は伝えた。

◇内外の危機に直接陣頭指揮…「緊急物量確保したようだ」=会議は、サムスン電子半導体・ディスプレイ事業を統括するキム・ギナムDS(デバイスソリューション)部門副会長とジン・ギョヨウンメモリ事業部社長、ガン・インヨプシステムLSI事業部社長、イ・ドンフンサムスンディスプレイ社長などが参加した。イ副会長が週末に社長団会議を招集したのは、先月1日以降一ヶ月半ぶりである。

社長団会議のような形式的な席を好まないイ副会長の普段の性向を考慮すれば、最近、イ副会長などの経営陣が体感する危機感は計り知れないという評価だ。イ副会長が帰国直後、緊急の社長団会議を招集したのにも、最近の国内外の状況を前例のない危機として認識し、直接陣頭指揮に出たという分析が出ている。

ある財界人は「イ副会長が10日、大統領府で開かれたムン・ジェイン大統領と30大グループトップ懇談会に参加せず、日本出張を継続したのも、このような危機意識からだろう」とし「米中貿易紛争や半導体業況不振に伴う業績低下、サムスンバイオロジックス粉飾会計などの検察捜査の拡大などで、リーダーシップ麻痺懸念まで出てくると広範囲の歩みを継続されるものと見られる」と述べた。

業界では最近、サムスン電子では日本に輸出規制されている半導体・ディスプレイの3つの素材と関連した緊急物量を確保したという話も流れてくる。

業界関係者は「サムスン電子がひとまず差し迫っていた火はある程度消したと理解する」とし「核心素材を安定的に確保するために、中国、台湾、ロシアなど取引先を多様化する一方、国内素材産業を育成するための多角的な方案まで検討している」と伝えた。

◇青瓦台・政府「ホットライン」会合観測…出張結果の共有 =財界ではイ副会長が近いうちに、大統領府や政府高官と非公開会合するという観測も出ている。4大グループのトップの中で唯一、過去10日、大統領府懇談会に参加しなかったうえ、日本現地の雰囲気を直接体感して帰国しただけにホン・ナムギ経済副首相やキム・サンジョ大統領府政策室長などムン大統領が呼びかけた「ホットライン」と出張の結果を共有していないかという話だ。

読売・日本経済新聞など日本現地メディアによると、イ副会長は、7~12日の5泊6日間の日本出張で三菱UFJフィナンシャルグループをはじめ、日本の4大大手銀行のうち、3カ所の役員に会って、来月15日の光復節を控え韓日関係の悪化への懸念を伝えた。日本の政財界に影響が大きい金融企業を通じて、今回の事態のためにサムスンの立場と解決策を伝えたという解釈である。

フッ素ポリイミド素材を作る住友化学の姉妹企業三井住友銀行の経営陣も、イ副会長の接触対象に含まれていたことが分かった。JSRの大株主ブリヂストン経営陣と会ったという観測も出ている。ブリヂストンのオーナー一族は鳩山由紀夫元首相の母方でもある。

Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ