政治論理で韓国の宇宙開発一進一退…2年後に月軌道船飛び立つことができるか

政府、月探査計画を2007年にロードマップ発表
2018年→2020年→2022年打ち上げ延期
2015年の国会反対で「研究費0ウォン」屈辱
「政治目的によって急に全体日程を変える」

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6日、中国の無人月探査船「嫦娥5号」が月の表面から採取した2キロの土壌と岩石のサンプルを載せ、月の軌道で軌道船・帰還船とドッキングに成功した。 同日、日本の小惑星探査船「はやぶさ2号」が、小惑星リュウグウの土を入れたカプセルを地球に送り出すのに成功した。

隣国の中国や日本と違って、韓国の宇宙開発の歴史は長くない。 発射体は、宇宙先進国で戦略技術として扱われているため、国際的な技術協力が制限的で難しいうえ、韓国は長い間、米国とのミサイル協定のために研究開発に制限を受けてきた。 このため、衛星を作る技術は先進国水準に達したものの、衛星を宇宙に打ち上げる発射体(ロケット)や宇宙探査船の開発は、それに及んでいない。 宇宙探査の第1段階と言える韓国の月軌道船も2022年8月-9月初めの間に韓国が開発したロケットではなく、米国の民間宇宙企業スペースXの「ファルコン9」ロケットに搭載されて打ち上げられる予定だ。

韓国の月探査計画は2007年、参加政府(盧武鉉政府)時代に「2020年月軌道船、2025年月着陸船打ち上げ」という内容を含む「宇宙開発細部実践ロードマップ」を発表して始まった。 ところが2012年12月当時、朴槿恵セヌリ党大統領候補がTV討論会で急に’2020年月着陸’を宣言して、大統領当選後には研究者と議論なしに2017年までに月軌道船を発射するという計画を電撃発表し、全体計画がずれ始めた。 2014年には軌道船の打ち上げ時期を2018年に1年間延期したが、2015年にメッセージ予算という国会の反対にあい、月探査関連研究費「0ウォン」を記録する屈辱を経験し、研究が進まなかった。

以後、文在寅政府が発足した直後2017年8月、研究現場の意見を受け入れ、2020年12月月軌道船発射に原状復帰されたが、2019年9月月軌道船に搭載される搭載体の重量増加とそれによる軌道変更のような技術的問題が提起され、1年半程度が見送られた2022年下半期の発射で延期された。

ある宇宙開発専門家は「月探査をはじめ宇宙開発日程が変わるのは、現場研究者の意見を無視したまま、無理に月探査計画を繰り上げた長期的影響」と話した。

これと共に純粋な韓国型発射体「ヌリ号」は来年2回打ち上げが予定されている。 ヌリ号は1.5トン級の人工衛星を高度600-800キロの地球低軌道に打ち上げることができる宇宙発射体だ。 ヌリ号は75トンの液体エンジンが4つが連結し(クラスターリング)、300トン級の推力を出す1段、75トンの液体エンジン1つの2段、7トン級の液体エンジンが装着された3段で構成されている。 2018年11月に75トンのエンジン試験発射に成功した後、当初の計画上では来年2月と10月の2度、試験発射が予定されていた。 しかし、一部の部品製作日程に支障が生じ、来年1月に第1段エンジンの総合燃焼試験が延期された。 このため、最初の打ち上げは2月ではなく、6ヵ月ほど遅れた来年下半期になると見られる。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ