平昌冬季オリンピック開・閉会式場の防寒対策ずさん…「歴代最悪の開会式になるかも」

20180205-02.jpg

昨年11月4日、平昌冬季オリンピック開・閉会式の式場でオリンピック成功開催を祈願する「2017ドリームコンサートの平昌」イベントが数万人の10代のアイドルグループのファンが屋根もない観客席をいっぱい埋めた中で行われている様子。少女ファンたちは寒くて毛布をかけている。 2017.11.04。

開幕まで6日後に迫った2018平昌冬季オリンピック大会組織委員会の最初の試練は、屋根のない平昌オリンピックスタジアム(開・閉会式章)で開会式を終えられるか、ということだ。

大韓民国で最も寒い所である大関嶺の辺ぴな所に鉄材のみで作った平昌オリンピックスタジアムが蚕室野球場のように屋根なしで構築されたせいで、2月の厳しい冬の北極寒波に致命的な肌を露出している。

平昌オリンピックスタジアム向かい側のファン・ドクジャンが大関嶺の寒さを計るようにする。

江原地方の気象庁によると、平昌オリンピック開幕日(9日)の夜の気温は零下10~12度になると思われる。

特に開会式開始から終了時間までの気温は急落すると予想される。

今月1日午後7時の気温は氷点下7.5度だった。体感温度は氷点下11.1度だった。本行事が始まる午後8時には、氷点下8.9度まで下がり、午後9時には、氷点下10.4度まで下がった。家に帰宅する午後10時には氷点下12.1度まで急落した。

大関嶺の特性上、氷点下の気温よりも恐ろしいのは、殺人的な激しい風である。激しい風に肌を露出すると、1分も持ちこたえることができず震える。しっかりとした防寒着と防寒靴などを備えないで寒風にさらされると、低体温と凍傷などの寒冷疾患の危険性にさらされる。

大関嶺は海抜772.4mの高山地帯に位置しており風と霧、気温など高山気候の特性が表示されるところである。

平昌オリンピックスタジアムは建設初期から完成後のまで、このような問題が絶えず提起されてきた。開幕が目前に迫った時点でも、防寒対策がないことに深刻性が加わる。

20180205-03.jpg

2018平昌冬季オリンピック大会開幕を18日に控えた先月22日午後平昌オリンピック開・閉会式章スタンドに雪が降り積もってスタンド本来のオレンジ色が覆われて見えなくなり、メインステージでは、公演が難しくなるほど積もっている。 2018.01.23。

平昌組織委員会は、防寒対策に五角形の形の平昌オリンピックスタジアムの中で観覧席の後ろに透明なプラスチックで壁を作った。いわゆる防風膜である。

しかし取材の結果、防風膜の効果は微弱であると見られた。トイレと避難所利用の理由でドアがよく開かれるのが明らかだからだ。

特に来場者が4~5時間の間座っている観客席の上部はまだ屋根がなく、ぽっかり空いており左右の前方から激しい風を防ぐためのどんな装置もなかった。

防風膜であっても、肉を切るような痛みを感じるほどの激しい風を100%防ぐことは力不足に見えた。

ヒーター40個と暖房避難所を18か所備えたというが、これでもまだ対策が足りないという指摘だ。

これは3万5000人まで収容可能な観覧席が狭く建てられており、ややもすると席の移動が頻繁な場合、観覧客の開幕式観覧を邪魔することになり、不必要な身体接触が発生する可能性も排除することはできないようだ。

膝毛布、湯たんぽクッション、手・足湯たんぽなど防寒用品6点セットは、お土産レベルに過ぎないという指摘だ。

医務室5ヶ所と緊急医療人材165人を配置するという対策は逆説的にも、低体温など寒冷疾患の発生を認めるわけであるという点で懸念される。

20180205-04.jpg

防風膜が設置された開閉会式場の様子。まだ屋根はない。大関嶺の殺人的な激しい風にさらされており、来場者が4~5時間の間、風と立ち向かわなければならない。

固定および移動型キオスク22個で温かい飲み物製品を販売するという計画は、不快感に伴う不満だけを加重させる公算が大きい。モノの購入は、現金とビザ(VISA)カードのみだからだ。

特に、セキュリティの問題で魔法瓶とタンブラーを持ち込むことができないことも不満を加重させると思われる。

飲料製品は、国際オリンピック委員会(IOC)パートナーの製品のみが販売されるので、個人の好みを満足させるには限界があるように見える。

観覧客のほとんどは、このような注意事項をよく知らないと予想される。平昌組織委員会の広報が不足しているからだ。

米国の時事週刊誌「タイム」は、「平昌オリンピックが歴代最悪の寒い開会式になる可能性がある」との見通した。

平昌組織委員会は3日午後8時からボランティアと出演陣の家族、関係機関の関係者、開催都市住民など2万人を招待し、平昌五輪模擬開会式を進行する。

NEWSIS
https://goo.gl/xiibfy

Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ