「安倍謝罪像」の除幕式が結局キャンセル…「安倍だったらいいのですが」
国内のある民間植物園に設置されたいわゆる「安倍謝罪像」の除幕式が関連論議が高まり、中止になった。
江原道平昌郡の韓国自生植物園は来月10日に除幕式を開き、「永遠の贖罪」という名の造形物を大衆に公開する予定だった。
「永遠の贖罪」は、切り株に座って両手を膝の上に合わせた韓服姿の少女と、その前に跪いてうつぶせになったスーツ姿の男性の姿を表現した。
国内ではこの造形物が、日本の安倍晋三首相を象徴する人物が慰安婦少女像の前にひざまずいて頭を下げて謝罪する形状と知られた。
さらに、日本のメディアも、同造形物について報じた。
産経新聞は27日、「韓国のオンライン上では称賛の声があるが、”外交的に無礼だ”、”幼稚だ”という批判も出ている」と伝えた。
同日付の共同通信も「日本で批判が出ている中、韓国でも様々な意見が出て議論になっている」と報じた。
その後、日本政府の「報道内容が事実なら、韓日関係に決定的な影響を及ぼすだろう」という発表も続いた。
28日、産経新聞など現地メディアによると、菅義偉官房長官は同日午前、定例記者会見で関連質問に対し「事実関係は確認されていない」としながらも「国際儀礼上認められないと思う」と述べた。
さらに、菅官房長官は、日本軍慰安婦問題と関連して「韓国側に慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認した日韓合意(2015韓日日本軍慰安婦合意)の着実な履行を継続して強く要求する」と強調した。
この日、韓国政府も造形物をめぐり「国際礼譲」を考慮する必要があると明らかにした。
外交部は立場文を通じて、「政府と関係のない民間レベルの行事について具体的な言及は自制しようと思う」としながらも、「政府としては外国指導者級の人物に対する国際礼譲を共に考慮する必要がある」と説明した。
キム・インチョル外交部報道官もこの日午後の定例記者会見で「国際社会には国際礼譲というものがある」とし「どの国であれ外国の指導者級人物に対してそうした国際礼譲を考慮することは必要だと考えているようだ」と述べた。 国際礼譲とは国家間の礼儀や好意、便宜によって守る一般的な慣例を意味し、これを破ると国際社会から道徳的・政治的非難や不利益などを受けることがある。
キム報道官はまた、「政府が民間造形物に対して措置できるのか」という趣旨の質問に対し、「私有地にあるいかなることに対して可能な部分、不可能な部分に対しても法を綿密に検討しなければならない」と付け加えた。
造形物が外交葛藤に飛び火する兆しを見せるほど議論が起きると、植物園側は除幕式を取り消した。
私費で造形物を制作したキム・チャンリョル韓国自生植物園長はあるメディアを通じて「お辞儀する男性が安倍であってほしいという気持ちはあるが、誰だと特定しなかった」とし「造形物に政治的意図は全くなく、社会的な問題になることも望まない」と話した。
また日本政府の指摘に対しては「民間植物園の前庭に私のお金で個人の考えを表現したものに干渉することは全く気にしない」とし「韓国政府も(造形物設置に)干渉しないと思う」と述べた。
共同通信も、キム園長のこのような立場を伝えた。
除幕式は中止となったが、2016年に制作された『永遠の贖罪』は植物園内の芝生に展示されており、誰でも観覧できる。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ