「植民地支配の歴史を忘れてはならない」、デンマークの最初の黒人女性像

デンマーク植民地支配に対抗して反乱主導したカリブの女性が主人公

像であれば、白人男性が大半を占めるデンマークで史上初の黒人女性を称える銅像が設置された。

数百年前までさかのぼる植民地支配時代、カリブ海の人々に与えた影響を忘れないという趣旨で、当時植民地支配に強く抵抗した女性が像の主人公でより一層話題だ。

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デンマークに初めて登場した黒人女性像の姿[出処:La Vaughn Belle彫刻家のホームページ]

デンマーク首都コペンハーゲンでは、先月31日、デンマークの植民地支配に対抗、蜂起を導いた一人の女性黒人指導者の像が建ったと、ニューヨークタイムズ(NYT)などのメディアが1日に報じた。

「私は女王メアリー」という名前のこの像は、黒人女性が左手に抵抗の象徴であるトーチを、他の方にはサトウキビを切るために使われるツールを持って裸足で椅子に座っている姿だ。

像の主人公は、いわゆる「反乱女王」(Rebel Queen)として知られているメリートーマス。

メリーは、他の2人の女性指導者と一緒に1878年の「ファイアバーン」(Fireburn)として知られている蜂起を起こした。これは、デンマークの植民地の歴史で最大の労働蜂起として評価されている。

この時の蜂起にカリブセントクロイ(St. Croix)島の50個の農場と村のほとんどが燃えた。

メリーはこの日、コペンハーゲンの女子刑務所に移送され、デンマークの植民地支配に抵抗した象徴的な人物の一人になった。

像は昔のカリブ産の砂糖とラム酒(酒)倉庫でメリーが閉じ込められたところから約1マイル(1.6㎞)の場所に建てられた。

デンマークの作家ジャネット イルロスと共同で記念碑制作をしたLa Vaughn Belleは「このプロジェクトは、デンマークの(親の世代から子世代につながる)集団的記憶に挑戦して、それを変えようとするだろう。」と述べた。

カリブ諸国に及ぼした、デンマークの植民地の歴史と一緒にそれに抵抗して戦った人々を覚えていたいというものである。二人の作家は、自らの資金を集めて公共の場での像を建てることをやり遂げた。

デンマークは1917年3月3日セントクロイ島(St. Croix,)、セントジョン島(St. John)、 セントトーマス島(St. Thomas)などカリブ海の3つの島を米国に2千500万ドルで売却しており、今回の公開は、この島の売却100周年記念事業の最後に行われた。

歴史家は、デンマークは、これまで数千人のアフリカ人をカリブ植民地の農場で強制的に連れて行った事に、事実上目をつぶってきたと述べている。

デンマークオーフス大学のバイエルスブリムネス教授は「これは植民地国であるデンマークが「私たちは、他の植民国家のように悪くはなかった。」と話しているのと同じだ。」とし「しかし、我々は、他の国のように悪かったし、私はデンマークの植民地主義が特に人道的だったということを見つけられなかった。」と述べた。

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聯合ニュース
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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ