韓国より25倍進んだ日本のスーパーコンピューター…「AIインフラ格差広がる」
国家間の人工知能(AI)の競争構図で重要な資源である国内のコンピューティングインフラストラクチャは、米国、中国などの既存の大国だけでなく、日本にも大きく遅れをとっていることが分かった。
4日、情報通信産業振興院(NIPA)が発刊した報告書によると、昨年AI専用の大規模なクラウドコンピューティングセンターの「ABCI」を設立した日本は、現在100ペタフロップス(PF・秒1000兆回の演算能力)を確保した。韓国の公共機関が保有しているスーパーコンピュータよりも処理能力が25倍大きい。
4次産業革命の中核とされるAIプラットフォームは大きくアルゴリズム、コンピューティング資源、データなどに分けられる。二重コンピューティング・リソースは、スーパーコンピュータを含む超高性能演算をサポートするハードウェアを意味する。
多くの企業は、革新的なAIアルゴリズムや有用なデータを確保しても、これを適切に処理することができるハードウェアを利用していない。高価な中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、大容量のサーバーで構成されるコンピューティング・リソースを構築するのに多額の費用がかかるからである。
これに対し、日本、ドイツ、中国などは、政府次元で直接、このようなコンピューティング・インフラストラクチャを確保し、民間企業や大学、研究機関に提供する方法で自国のAI技術の裾野を広げる傾向にある。特に日本は、昨年195億円(約2000億ウォン)を投入してABCIを設立し、民間部門の不足しているコンピューティングインフラストラクチャのサポートに乗り出している。
韓国も一歩遅れて、日本の事例を参考にしてNIPAを中心に民間企業にコンピューティング・リソースをサポートしているが、予算の確保に困難を経験している。現在NIPAなどの公共機関でサポートしているスーパーコンピューターの演算能力は4 PFレベルで、日本や米国、中国などの公共機関のスーパーコンピューターよりも10~20倍以上の性能が落ちる。
スーパーコンピューターに代わる次世代技術である量子コンピューターの分野でも、政府の投資が進まないという批判を受けている。理論的に量子コンピューターは、従来のスーパーコンピューターが数千年かかっても解決できない問題を、数分以内に解決できる「夢の技術」と呼ばれる。
科学技術情報通信部は、量子コンピューター関連技術の開発と生態系の造成のために2020年から5年の間に445億ウォンの予算を投入することにしたが、米国の場合、すでに昨年から5年間12億ドル(約1兆4000億ウォン)、中国でやはり5年間1000億元(16兆5000億ウォン)の投資金額を準備しているという点に照らしてみると、消極的という評価が出てくる。
NIPAの関係者は、「グーグル、マイクロソフト(MS)など、米国のIT恐竜が掌握しているAI生態系に対応するため、各国は政府主導AIプラットフォームを構築し、産業発展のための基盤要素を提供することで産業の発展を推進している」とし「韓国も関連予算を確保して果敢な投資を進めなければ競争構図でより遅れることになる可能性が高い」と強調した。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ