「日本出国」普段と違うイ・ジェヨン、笑顔消す

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イ・ジェヨン副会長は普段の表情が笑顔である。無表情なときでも口元が軽く上がる。法廷でもたまに写真に写って「こんな深刻な状況でも笑ったか」と、コメントが走っていたその表情だ。

サムスン電子の役員の中にも、イ副会長の表情にだまされて雰囲気が把握できないという彼らの裏話が時々聞こえる。ビジネスマンならかなり羨望する表情だ。

7日は違った。イ副会長が日本に渡って、半導体材料を確保するために金浦国際空港を訪れた時、彼の顔はきつく固い表情だった。誰が見ても重い顔だったと分かるが、イ副会長の普段の表情を知っている人々の目には、特に彼が感じる圧力と負担、息苦しさがそのまま感じられた。

サムスン電子役員は「イ副会長がかなり重く見える」とし「公開された場所であんな表情を見るのは久しぶりだ」とした。イ副会長は出発先の金浦国際空港でも、到着先の日本羽田空港でも取材陣の質問に口を閉じた。

政治家と企業は勝負師という点で似ているが、利益を眺める視点の違いが大きい。政治家に利益は表になることもあり名分や原則は正当性になることもある。企業の利益は、文字通りの実績、数字以外で話すのは難しい。

今回の事態を見れば、韓日政府は方法によっては得るものはあるが、企業はそうでない。安倍政府が21日に行われる参議院選挙を控え、韓国の半導体材料の輸出規制を狙って意気込んでいるのは周知の事実だ。

韓国政府も日本との角を立てるたびに作成された国民的呼応と感情の排出を考えると、選挙を控えた時点でなくても損害のみ見る商売ではない。

日中韓の北東アジア3国の関係でいつも政治経済が揺れる理由である。THAADの時も同じだった。

イ副会長の表情が、この日唯一重いのは企業のこのような運命を今回も予感したからではないか。韓中関係よりも複雑多端な韓日関係で、実際に企業が入り込む余地はほとんどない。それは私たちの企業も日本企業も同じだ。

先週サムスンが訪れた日本の素材メーカーでもすでに出てきた話だ。「事情を知らないのか。」「私たちも仕方ない。」どこかでたくさん聞いていた話だった。平行線を走りながらもそっくり韓日私たちの事情がそうだ。

Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ