「小惑星からの帰還」歓呼する日本…宇宙開発はどこまで進んでるのか?

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日本の探査機が小惑星の土を地球に送った。 久しぶりに聞こえてくる嬉しい知らせに日本は歓呼した。

共同通信とNHK放送などによると、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)は小惑星「162173リュウグウ」の内部物質が入った探査機「はやぶさ2」の試料カプセルを6日午前、オーストラリア南部の砂漠で回収した。 カプセルは前日、地球から約22万キロ離れた宇宙空間で探査機と分離され、この日午前、秒速12キロの速度で大気圏に進入しオーストラリアに着陸した。 JAXAは、カプセルに取り付けられた位置送信装置の信号に従って、ヘリで捜索作戦を展開し、カプセルを見つけ出した。

直径40センチの円形カプセルの中に入っている小惑星物質は0.1グラム程度に過ぎないが、太陽系の生成と進化に関する研究を進めてくれる貴重な資料だ。 地球から約3億4000万キロ離れた小惑星リュウグウは、太陽系生成初期の成分をそのまま含んでいると推定されるからだ。 JAXAはカプセルを日本に持ってきて封切りする計画だ。 日本初の小惑星探査機「はやぶさ1」が送った小惑星試料が2010年に地球に到着したが、小惑星地表面の下の内部物質が地球に来たのは初めて。

長野県佐久市にあるJAXAの交信センターには、住民が集まってカプセルが探査船から分離して地球に進入する場面を見守った。 佐久市にあるJAXAの臼田宇宙空間観測所には直径64mの巨大な皿型アンテナがあり、はやぶさ2と交信してきた。 2003年、「はやぶさ1」が打ち上げられた鹿児島県の肝付町でも、カプセルの帰還を観測する行事が開かれた。

神奈川県相模原のJAXA統制本部ではカプセルが着陸した瞬間、歓呼と嘆声がもれたとNHKは伝えた。 JAXAの久保田隆教授は「完璧と言わざるを得ない運用だった」と評価した。 「コロナ19」に襲われて野心的に準備した五輪も行えなかった日本は、久しぶりの嬉しいニュースに浮かれており、マスコミは「はやぶさ2」の成果を大々的に報道している。 フランス国立宇宙研究センターとドイツ航空宇宙センターも歓迎のメッセージを発表した。 「はやぶさ2」にはドイツとフランスが開発した着陸船も載せられ、一緒に研究したからだ。

横1メートル、縦1.6メートル、高さ1.2メートルの大きさに、6メートル幅の太陽光パネルを取り付けた「はやぶさ2」は、2014年12月に打ち上げられた。 2018年6月、リュウグウに近づき、55メートル上空から移動式探査装備のローバー2台を落とした。 4ヵ月後にはドイツ・フランスが一緒に作ったトースター大の着陸船「マスコット」が小惑星に安着し17時間活動した。 4番目のローバーは着陸に失敗したが、小惑星に安着したローバーたちは1年半近く探査を行い、はやぶさ2に観測データを伝送した。

母船「はやぶさ2」は昨年2月、軌道から小惑星に落下し、地表に向かって一種の弾丸を発射した。 小惑星の表面の土を浮かせて採取するためだ。 7月にもう一度弾丸を発射して小惑星の表面に穴を開け、内部土壌を採取した。 このようにして集めた試料を持って再び軌道に乗り、11月にリュウグウを発った。

6年間、はやぶさ2が飛んだ距離は50億キロに達する。 回収した試料を入れたカプセルは地球に送ったが、はやぶさ2は軌道を変更して他の小惑星を捜し求めており、今後11年間、さらに100億kmを飛行する計画だ。 2026年7月頃には「(98943)2001CC21」小惑星を通って観測し、2031年には「1998KY26」小惑星着陸を試みる予定だ。

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小惑星内部を知らせる試料を確保したのはJAXAのもう一つの快挙だ。 JAXAは、1960年から日本の宇宙研究を主導してきた国立宇宙科学研究所(ISAS)に政府傘下の宇宙開発事業団、国立航空研究所を合わせて、2003年に公式に発足した。 設立初年度にはやぶさ1を打ち上げ、2006年には太陽探査船「ひので」を、2007年には無人月探査船「かぐや」を打ち上げた。 2008年には多国籍プログラムである国際宇宙ステーション(ISS)に実験室モジュール「きぼう」を設置した。 2010年は、金星軌道探査船「あかつき」とソーラーシップ(太陽光飛行船)「イカロス」を打ち上げた。

しかし、1998年に打ち上げた火星探査船「のぞみ」は、火星軌道への進入に失敗し、2003年末に計画が廃棄された。 現在運用中なのは、「あかつき」を主軸とした「プラネット-C」とイカロス、はやぶさ2の3つのプログラムである。

JAXAは、九州南方の種子島と鹿児島県内の浦に宇宙センターを置き、米宇宙航空局(NASA)、欧州宇宙局(ESA)、中国国家航天局(CNSA)、インド宇宙研究機構(ISRO)などと宇宙探査競争を繰り広げている。 しかし、周辺国では日本の宇宙開発の目的を懸念する声も出ている。 日本は2008年に「宇宙基本法」を制定し、「自衛権の範囲内での宇宙軍事利用」を許可した。 平和目的の宇宙科学に限られていたJAXAの研究範囲をミサイル早期警報システム関連の研究など、軍事的用途に密かに拡張させたのだ。 さらに、JAXAの管轄権を文部科学省から内閣傘下の宇宙開発戦略司令部(SHSD)に移し、首相の下に持ち込んだ。

2015年、当時の安倍晋三首相は宇宙政策基本計画を確定し、「宇宙安保の保障」を最優先順位に上げた。 偵察衛星を増やし、JAXAと防衛省の協力を強化することに焦点が当てられた。 安倍政権は今年5月、「宇宙軍」創設計画を発表した米国ドナルド・トランプ政権を真似るかのように、航空自衛隊傘下に「宇宙作戦隊」を創設すると発表した。 宇宙空間を漂うロケット部品など「宇宙デブリ」のせいで人工衛星が壊れる危険が高まり、中国・ロシアなどが衛星破壊軍事技術を開発していることを名分に掲げた。 しかし、米国のアジア軍事戦略という大きな枠組みの中で、中国を狙った宇宙防衛技術を開発しようとしているという指摘が出ている。 宇宙作戦隊創設とともに、当時安倍首相が「宇宙安保」を強調した新宇宙基本計画を発表すると、北朝鮮が「宇宙を戦争の舞台にするのか」と非難した。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ