▲「グローバルファイアパワー」が発表した「2018年潜在的な戦争遂行能力」順位(c)www.globalfirepower.com
軍事力測定専門機関のグローバル・ファイア・パワー(GFP)が「2018年潜在的な戦争遂行能力」で韓国が日本に先んじたという評価を出した。韓国を136評価対象国で7位に評価した一方、日本は8位を記録したということだ。この機関が韓国の戦争遂行能力を日本より高く評価したのは2006年以来初めてだ。
GFPは軍事力の量と質的側面だけでなく資源、財政、地理、産業など55の要素で該当国家の戦争遂行能力を評価してきた。しかし、核兵器保有量は重要な要素に含まれない。在来式軍事力を動員した戦争遂行能力を主な評価対象としたためだ。これに伴い、非公式核保有国のイスラエル、パキスタン、北朝鮮の戦争遂行能力は各々16、17、18位に評価された。
日本に先んじた核心理由は「使用可能兵力」
GFPは0.0000に近いほど戦争能力が優れ、韓国は0.2001で、日本は0.2107と点数を付けた。両国の前には米国、ロシア、中国、インド、フランス、英国の順だった。GFPが韓国を日本より高い順位にした核心的な理由は正規軍と予備軍を合わせた「使用可能兵力」の差だ。日本は約31万人で韓国は17倍に達する約580万人に該当する。正規軍規模も日本は約24万人、韓国は日本より2倍をはるかに越える60万人程度だ。
一方、この機関は韓国と日本の軍用機保有数は1560機と1508機、戦車は2654台と679台、艦艇は166隻と131隻だと明らかにした。量的には韓国が多いが質的側面では日本が優秀だというのが一般的評価でもある。韓国が日本に先んじたというGFPの評価をどれほど信頼できるかは判断しにくい。しかし、日本を追い越したかどうかを離れて韓国の軍事力が非常に強くなったことだけは明らかだ。
たとえば1990年代初期、日本防衛費の3分の1水準だった韓国の国防費は2019年には日本の85%水準にまで至った。このような傾向が続けば2022年や2023年には韓国の軍事費が日本を越える可能性も高い。
日本を追い越したことは喜ぶべきことなのか？
それならこのような状況が果たして歓迎すべきことだろうか？決してそうではない。日本の経済力は韓国の3倍だ。そのため、韓国の軍事費が日本と似てくれば私たち国民は日本より3倍ほど多い軍事費を負担することになる。これが意味することでは莫大な機会費用だ。民生と福祉、微細粉塵対策など私たちの生活の質を高めるところに使える大切な資源が消耗的な軍備競争に使うほかないということだ。
また、ついに韓国の軍事費が日本を追い越す日がくれば、日本国内で「韓国警戒論」もより一層猛威を振るうだろう。そしてGDP比1%以内に縛られている防衛費を大幅増加すべきという声も高まるだろう。これが示唆することは韓日間の軍備競争激化であり安保ジレンマの深化だ。最近、日本の哨戒機挑発によって韓日間の軍事葛藤が高まりながら「旧韓末」に言及する人々がぐんぐん増えた。しかし、このような話法は過度な被害意識をあおりたてること以上の意味を持ちにくい。今日の世界は帝国主義時代とははっきりと違うようになっただけでなく、韓国も以前の朝鮮ではなくて日本も以前の日帝ではない。
日本右翼の厚顔無恥な歴史認識と居直り式の態度は明らかに遺憾だが、これがすぐに「日本の再侵略」などを云々する様な被害妄想の根拠になってはならないということだ。過度な被害妄想は我々自らを疲弊させるからだ。
（後略：今後、韓国国防費はGDPの2.0パーセント水準でいくのが望ましい。それでも経済力を勘案すれば日本より2倍ほど多い）
チョン・ウクシク平和ネットワーク代表
ソース：プレシアン(韓国語) 韓国戦争遂行能力、日本を先んじた？
http://www.pressian.com/news/article.html?no=227215
関連サイト：グローバル・ファイア・パワーで韓国と日本を比較
https://www.globalfirepower.com/countries-comparison-detail.asp?form=form&country1=south-korea&country2=japan&Submit=COMPARE
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Source: おもしろ韓国ニュース速報
