米保守シンクタンク「助けない、ドイツ・日本・サウジアラビアとの同盟切断」
米ケイトー研究所「独裁安保無賃乗車の国と関係清算すべき」と主張
米保守系シンクタンクのケイトー研究所が、「米国の同盟再編が必要だ」という報告書を発表した。 まるでフェイスブックの友人のように接する言葉だけの同盟を捨てて、米国に利益になる国々に同盟を再編しなければならないということだ。
同研究所は、米国にとってためにならない同盟国として、サウジやトルコ、エジプト、ドイツ、イタリア、スペイン、日本、フィリピンなどを取り上げた。 過激な主張かもしれないが、米国の保守勢力内で起こっている同盟に対する不満を露にしているという評価が出ている。 今回の報告書では韓国の名前は取り上げられていない。 しかし同研究所は、過去、韓国が十分に自らを防衛する能力があるとして、在韓米軍の撤収を主張した。
同研究所のダグ・バンドウ上級研究員は8日(現地時間)、同研究所のホームページに掲載した「同盟国との問題:いくつかの国と友人関係を断つ時」というタイトルの報告書で、「今は役立たず、甚だしくは逆効果のある同盟を断つ苦しい過程を始めるのに良い時期」とし「彼らを敵に回そうというのではなく、自分の問題に責任を負わせておこうということ」と述べた。
サウジ・エジプト・トルコ「独裁国家、同盟として価値はない」
バンドウ上級研究員は、最初の対象にサウジアラビアを名指しした。 彼は「今日、絶対君主制よりも愚かな統治があるのか」とし「(サウジ)王国は選挙をするイランよりも劣る国家」と述べた。 そして、「数千人のサウジ王子たちの個人的な楽しみのために、国家の資源が略奪され、自国民の反対者を弾圧し、中東内戦に介入している」と批判した。
米国がシェール油田開発などでサウジのエネルギー影響力が衰退した点を取り上げ「米国の大統領がこのように卑劣な政権を無批判に包容する姿は米国の名声と全世界的な信頼を落とす」と述べた。
報告書はまた、エジプトについては「一時、米国にとって重要だった国家」としながらも、「アブドルファッターフ・アッ=シーシー現大統領は(過去の独裁政権である)ムバラク元大統領が誇れる独裁国家を作った」と述べた。 反政府デモ隊に対する弾圧と無差別な死刑執行などで「正義が嘲弄されている所」と述べた。
トルコに対しては、「過去、ロシアを牽制して穏健なムスリム政権を通じた防波堤の役割をする所だったが、今やこの2つの目的でいずれも失敗した」と評価した。 バンドウ研究員は、エルドアン大統領の権威主義統治を取り上げ、NATO加盟国のトルコがむしろ他の欧州国家を攻撃する恐れがあると憂慮した。
ドイツ・イタリア・スペイン「安保無賃乗車、同盟の待遇すべきではない」
バンドウ上級研究員は「欧州の5大経済強国のうちドイツ・イタリア・スペインの3ヶ国は安保に対してあまり関心がない」とし「大陸の最も重要な経済強国が責任を負わなければ、欧州は自らをどう防衛するのか」と述べた。 さらに「ワシントンは、彼らが同盟であるかのように扱ってはならない」と述べた。
スペインの場合、2019年の防衛予算は国内総生産(GDP)の0.92%にすぎないとし、「5年前と変わらず、防衛費を一銭も増やしていない」と批判した。 ドイツは2024年までに国防費をGDPの2%まで引き上げると約束したが、昨年までこの割合は1.38%に過ぎなかった。 その上でドイツのメルケル首相は「GDP2%」の国防費約束を守る時点を2030年に延期したとバンドウは主張した。
日本・フィリピン「日和見主義…アメリカのためにならない」
バンドウ上級研究員はロドリゴ・ドゥテルテフィリピン大統領について「歴代フィリピン大統領の中で最も誇示的で反米的な大統領」とし「フィリピンはドゥテルテによって半分失敗した国」と述べた。 さらに悪いのは米中間で綱渡りしようとするドゥテルテは矛盾した外交政策だと皮肉った。 ドゥテルテ大統領は就任初期に反米を主張したが、その後中国漁船がフィリピン漁船を押し込んで沈没させると、「米国が中国の前に米7艦隊を集めてほしい」と要請したという。
最後に「もう日本との親善を断たなければならない時」と述べた。 また、「日本はクリーンで丁寧で良い国」とし、「中国と北朝鮮が軍事的に活発になったが、日本は持続的に『平和憲法』の後ろに隠れていた」と述べた。 世界3位の経済大国である日本の国防費はGDPの1%水準に止まっていた」とし「第2次世界大戦は終わり、日本は回復し、民主主義は深く根を下ろした」と述べた。
もちろんこれは事実上、日本の再武装を懸念する韓国の立場とは相反する。 しかし、米国の保守勢力はもはや日本が平和憲法を越え、再武装を通じて中国と対抗することを望んでいることを示している。
バンドウ上級研究員は「同盟であれパートナーであれ友人であれ、他国が米国の利益に役立たなければ、もはや変化が必要な時」とし「これ以上自分の役割をしない同盟国との友人関係を断つべきだ」と述べた。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ