http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15807924/
以下の部分がポイントなので引用いたします。引用はじめ。①と②は筆者によるものとする。
①日本哨戒機が「広開土大王」に英語で交信を図った内容も「(韓国の)火器管制レーダーアンテナが我々に向いている」となっている。もし照準状況であれば「照準を中止しなさい」と抗議すべきというのが、合同参謀本部の説明だ。
日本哨戒機の呼び出しに答えなかった理由については②「日本乗務員が『Korea South Naval Ship(韓国海軍艦艇)」と呼んだが、通信状態が良くないえうえ英語の発音が悪くて『South』が『Coast』と聞こえた。海警を呼んだと考えた」と明らかにした。
引用終わり
では、実際に日本の自衛隊の隊員はどのように言っているのか検証してみます。
韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について
https://youtu.be/T9Sy0w3nWeY
日本政府が公開した映像が上記に掲載がありますので、それを文字に起こすと以下のようになります。3回韓国軍に呼び掛けていますが、多少、言い方の違いがありますが、1回目に呼び掛けたものを文字化します。
Korean Naval Ship. Korean Naval Ship. Hull number 971. Hull number 971. This is Japan Navy. This is Japan Navy. We oberved that your FC antenna is directed to us. What is the purpose of your act? Over.
(試訳 韓国海軍艦艇。韓国海軍艦艇。艦番号971。艦番号971。こちらは日本の海上自衛隊。こちらは日本の海上自衛隊。FCアンテナがこちらを指していることを確認した。その意図は何ですか?以上)
このことから①は説得力のない言い訳であるように思えます。
というのも上記にあるように、日本の海上自衛隊は「アンテナを照準している目的を聞いている」ということは、その目的を確認し、それをやめさせる意図があることは明白だからです。
②に関しては4つの反論ができるでしょう。
1.音声学者として一連の音声を聞きましたが、まず海上自衛隊の方の英語は大変聞きやすく、国際的に通用する英語であるということです。この音声を聞き、理解できないということはまずありえません。
航空管制官の英語を指導したことがありますし、航空会社で働いた筆者の実務経験から言っても、この程度の英語力があれば、意思疎通を日本人以外と行う場合、全く問題がありません。
2.万一、理解できないとしても、船に乗船し国を守るプロフェッショナルであるならば、聞き取れない場合「聞き返す」のが国際的な舞台でやり取りをする者の常識であると考えます。
3.韓国軍が「音声状態が悪い」と説明し、それを「その通りだから仕方がない」と納得している人も一定数いるようですが、映像を通して私たちが聞いている音声と韓国軍が傍受しているだろう音声の質は大いに異なるでしょう。
政府が公開した映像の音声は、その録画状態から外の音(エンジン音など)を大いに拾っているのですが、通信機器を使って音声を直接相手に送っている場合は、
人間の言語音に特化した(言語音の周波数帯に合わせた)通信機器を日本の自衛隊も韓国軍も使っていると考えられるので、わたくしたちが音声で聞くよりも、言語音は明確なはずなのです。この部分はあくまで推測の域を出ませんが。
4.SouthがCoastに聞こえたということですが、音声学者から見て(それはよほどのことがない限り)あり得ません。なぜなら2語は、音の構成要素が違うからです。
southは子音(摩擦音/s/)、母音(二重母音/aU/)、子音(摩擦音/θ/)からなっていますが、coastは子音(破裂音/k/)、母音(二重母音/oU/)、子音(摩擦音/s/, 破裂音/t/)(注 ここで使用している発音記号は簡易なものです)からなっています。
子音・母音・子音(ただし後者は子音連結[子音・母音・子音・子音])、/t/は脱落して発音することもある)という組み合わせは合致していますが、その組み合わせならば無限にありますし、それを言い訳にすることは苦しいものがあるのです。
通常、聞き間違いがある場合、「似た音」で間違えるのです。例えば、thがsに聞こえる(摩擦音で調音位置が異なる)程度で聞き間違いは起こるのです。
このように今回、日本の自衛隊隊員の英語力を一部で批判されているわけですが、これをもってして「聞こえなかった、理解できなかった」という韓国政府の言い訳はいささか苦しい言い訳と言わざるを得ません。
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Source: おもしろ韓国ニュース速報