5月5日 15時42分
韓国の脱北者団体は、先の南北首脳会談で北朝鮮の人権問題が置き去りになっているとして、北朝鮮に向けてキム・ジョンウン(金正恩)政権を批判するビラを飛ばそうとしましたが、警察がこれを制止しました。
先月27日の南北首脳会談で合意した共同宣言では、北朝鮮の体制を批判するビラなどの散布を中止することになりましたが、韓国の脱北者団体は政府が市民団体の活動を制限していると反発しています。
脱北者など、この団体のメンバー十数人は5日昼ごろ、ソウル北西部のキョンギ(京畿)道パジュ(坡州)にある北朝鮮を一望できる展望台の近くに集まりました。そして、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の兄、キム・ジョンナム(金正男)氏が去年、マレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された事件などを説明した、およそ15万枚のビラを風船につけて北朝鮮側に向けて飛ばそうと準備を始めました。
しかし、ビラと風船を載せたトラックを警察官が取り囲み、活動を制止したため、結局、脱北者団体はビラの散布を断念しました。
脱北者団体の代表を務める男性は、3日の未明、すでに15万枚を散布したことを明らかにしたうえで、「今回の南北首脳会談は偽善者たちによる密談にすぎない」と述べ、北朝鮮の人権問題が置き去りにされていることを批判しました。
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Source: おもしろ韓国ニュース速報