朝鮮日報
日本、存在感を示そうと躍起
米朝対話で外交的孤立を懸念
「このタイミングは想像もできなかった」(日本の外務省幹部)
「完全に日本の頭越しに伝わった」(元防衛相)
米国と北朝鮮の対話の流れが急速に進展し、日本の外交実務者や安全保障の専門家からは不安の声が漏れ始めている。日本メディアは11日「日本抜き」「頭越し」という言葉を用いて現在の状況を端的に表現した。
事の発端は、トランプ米大統領が北朝鮮との首脳会談実施を決めた後、9日午前になって安倍晋三首相に事後報告したことだった。6日に韓国が南北首脳会談を発表した時点では、米国と日本は双方とも対外的には「対話のための対話は意味がない」との立場だった。
朝日新聞は「米国は日本との事前協議をせずに米朝対話を決断した」として「『米国に捨てられた』という不安感がある」と報じた。日本は既に北朝鮮のミサイルの射程圏内にある。この状況で米国が北朝鮮と妥協すれば、日本は米国という「風よけ」を失ったまま北朝鮮のミサイルの射程圏内に残ってしまうことになる。「ジャパン・パッシング(日本外し)」の懸念が強まり、日本政府も関連の議論にようやく本腰を入れようという動きを見せている。共同通信は複数の政府関係者の話を引用し「北朝鮮が国際原子力機関(IAEA)の査察に応じる場合、日本が必要な初期費用3億円を負担する方針を日本政府が検討している」と報じた。
安倍首相はこれまで、トランプ大統領との親密な関係をアピールし「日米は百パーセント共にある」と何度も強調してきた。首相官邸と外務省の関係者も「日米関係はこれまでで最も良好であり、(米国が日本抜きで何かを決める)『サプライズ』はありえない」と話した。しかし、その自信は幻想にすぎないという指摘が出ている。安倍首相が米国にばかり依存した結果、米朝対話が進展する過程で孤立するのではないかという懸念だ。産経新聞は「過去にも米国は何度も、日本と十分に協議せずに北朝鮮との交渉を進めた」と指摘した。
東京= 金秀恵(キム・スヘ)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/03/11/2018031101547.html
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Source: おもしろ韓国ニュース速報