戦略物資流出の攻防第2ラウンド…日本「156件の密輸出」韓国「日本産ではない」

[日本の経済報復]
自民党・メディア、産業省資料で逆攻勢
産業省「韓国や中国産」解明

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フジニュースネットワーク(FNN)は10日、韓国政府文書を入手したとしながら、「2015年から今年3月までに韓国企業が兵器転用されることができる戦略物資156件を(第3国へ)密輸出て韓国政府に摘発された」と報道した。今回、日本が輸出規制品目に指定されたフッ化水素(エッチングガス)もアラブ首長国連邦(UAE)への違法輸出されたと伝えた。国連安保理の対北制裁委員会のパネリストだった古川勝久はFNNの「情報を見る限り、韓国を「ホワイト国」として扱うことは難しいと思う」とした。韓国の戦略物資管理が不十分なほど、日本政府の輸出規制が正当であると主張している。

先立って去る5日、日本自民党の小野寺五典安保調査会長も、日本フジTVに出演して、5月17日付けの朝鮮日報の記事に言及して、「韓国で大量破壊兵器(WMD)の製造に使われる可能性がある戦略物資の違法輸出が急増している」とした。

安倍政府は1日、輸出制限措置を発表した後、フッ化水素などの対北朝鮮搬出疑惑と韓国政府の戦略物資統制への不信を理由に打ち出した。これに対し韓国政府は「日本から輸入されたフッ化水素が北朝鮮に渡ったことはない」とし「証拠を出せ」と反発した。このような中で、日本側が韓国政府の資料を根拠にした反撃が出てきたのだ。

これに対して、産業通商資源部は「(日本のメディアが引用した)無許可輸出摘発現況は、政府が毎年公開しているものとし、これはむしろ、私たちの輸出管理制度が透明に運営されている傍証」と釈明した。産業省の関係者は、「摘発されたフッ化水素は日本ではなく韓国や中国産」とした。

FNNが入手したというデータはウリ共和党ジョ・ウォンジン議員が昨年5月に産業省から提出された「戦略物資無許可輸出摘発現況」であると思われる。本紙も当時、ジョ議員から資料の提供を受け、戦略物資の不法輸出が2018年以降急激に増加し、金正男暗殺当時使用された神経ガスVXの原料が、マレーシアへ流れていった」という内容などを伝えた。ただし、当時は日本が経済報復措置をとる二ヶ月前だけに、2件のフッ化水素不法輸出があったという事実は説明しなかった。

産業省の資料を再検討した結果、フッ化水素は2017年12月27日ベトナムへ、今年の1月3日アラブ首長国連邦(UAE)に不法輸出された。別の毒性物質であるシアン化ナトリウムは、2017年12月にインドネシアへ渡った。シアン化ナトリウムはVXガスの原料であり、フッ化水素はVXの製造過程で精製用に使用される。2017年10月に、マレーシアなどに輸出されたジイソプロピルアミンもVXの製造物質である。

フッ化水素のほか、ミサイル弾頭加工・ウラン濃縮など軍事用に転用することができる戦略物資も違法輸出されたことが分かった。2015年9月、シリアに化学兵器の製造に関連する材料が、2017年6月に核兵器用の機械(マシニングセンタ)は、ベトナムへとそれぞれ不法輸出された。

安保専門家は「韓国政府が何の問題もないように一貫して関連資料が一歩遅れて公開されると困る側面もある」と指摘した。シン・ボムチョル産政策研究院安保統一センター長は「韓国政府が北朝鮮を過度に意識して他の国は気にしていなかったので、最初から「何の問題もない」という風に方向設定を誤った」とした。

Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ