1ドル= 1160ウォンまで「ポタッと」…コロナ前に戻った為替レート
専門家「米大統領選挙前まで1140~1150ウォン台の見通し」
米2023年までゼロ金利維持の影響
人民元の超高、中国経済の改善で人民元が高騰すると、ウォンも回復
外国人投資家のカムバック-韓国株式市場の展望
ウォン高が進み、ウォン・ドルレートが8カ月ぶりに1160ウォン台に下落(ウォン価値は上昇)した。 新型コロナウイルス感染症(コロナ19)事態が本格化する直前の水準までウォン高が進んだ。
米中央銀行(Fed)が追加発行するだろうという予測に対し、ドル安が急激に進み、為替相場に影響を及ぼしている。 ウォンと同様の動きを見せている中国人民元の価値が、中国の実体経済の回復を追い風に高騰したのも、ウォン高ドル安につながった。 さらに最近、外国人投資家が国内証券市場に復帰しており、ウォン高ドル安の幅が大きくなっているという分析だ。 専門家らは米大統領選挙が行われる11月以前までウォン高が進み、1140~1150ウォン台を行き来すると予想している。
ウォン相場、8ヵ月ぶりに1160ウォン台に
18日のソウル外国為替市場でウォン・ドル相場は、1ドル14ウォン10銭高ドル安の1160ウォン30銭で取引を終えた。 同日の為替相場は午後、一時売りが殺到し、1160ウォン20銭までウォン高ドル安が進み、「1150ウォン台への進入」を目前に控えた。 しかし、その後、ドル買いの勢いが増大し、ウォン高ドル安が急激に進んだ。
同日の為替相場終値は、コロナ19が本格的に拡大する直前の今年1月20日(1159ウォン10銭)以来8ヵ月ぶりの最安値となった。 ウォン相場が1160ウォン台まで下がったのも、1月23日(1168ウォン70銭)以来のことだ。
ウォン相場はコロナ19事態で金融市場が揺らぎ、3月19日には1285ウォン70銭まで急騰し、今年の最高値を記録した。 しかし、下半期に入って下がり続け、同日1160ウォン台まで下落した。
↓ドル相場、最高値比10.3%↓
この日ウォン・ドルレートが急落したのは、Fedが16日(現地時間)に年0-0.25%の政策金利を少なくとも2023年末まで維持することを示唆した影響が大きかった。 さらに、Fedが資産買い付け方式で、月1200億ドルを供給する対策を、数ヵ月間さらに続ける計画を明らかにしたのもウォン高ドル安の要因となった。 ドル供給が増えるだろうという予測に対し、ドル安が進んでいるためだ。
ユーロ・円・ポンドなど主要国通貨と比べたドルインデックスは18日、0.07%下落した92.90で取引中だ。 今年のピークだった3月19日(103.6)に比べて10.3%下落した。
中国人民元の価値が上昇し、ウォン高がさらに進んでいるという分析も出ている。 中国は韓国の最大輸出市場であるだけに、両国の経済の相関関係が深いからだ。 今年1-7月の韓国輸出に占める中国の割合は25.8%で、前年同期比1.5%増となった。
中国の中央銀行である人民銀行は同日午前、人民元に対する基準為替相場を0.0084元(0.12%)高ドル安の6.7591元と告示した。 同日まで5営業日連続下落した。 今年8月の中国の小売販売が前年同月比0.5%増加するなど実体経済指標が改善したことを反映する人民元為替の動きだ。 先月の産業生産と固定資産投資も、昨年同月比それぞれ5.6%と7.6%増えた。
中国国債が今月、世界国債指数(WGBI)に編入される可能性も、人民元高に影響を及ぼしている。 グローバル債権ファンドは、同指数を基に、投資銘柄を構成する。 中国国債を購入するため、ドルを人民元に変えれば、人民元の価値が高騰するだろうという見方が出ている。 ゴールドマン・サックスは、中国国債が同指数に編入される場合、1400億ドル規模の外国人投資金が中国国債市場に流入すると見通した。
「年内にワクチン開発時は1100ウォン台可能」
外国人が国内の株式を買い入れるためドルをウォンに両替したのもウォン高に影響している。 外国人は同日、有価証券市場で計1426億ウォン分だけ買い越した。 今月10日からこの日まで、計8170億ウォン分を買い越した。
韓国経済のファンダメンタル(基礎体力)への肯定的な評価も、ウォン高の要因となっている。 企画財政部が今月9日、5年満期のユーロ外国為替平衡基金債券(外平債)を歴代最低金利の年-0.059%で発行したのが代表的だ。 それほど外国人が韓国金融市場の健全性や経済基礎体力について信頼していることを意味する。
ハナ金融投資のナ・ジュンヒョク研究員は「米国が資金を供給しており、危険資産への需要も高まっているため、米大統領選挙日の11月3日までにウォン・ドルレートは1140-1150ウォン台を割り込むだろう」と予測した。 ナ研究員は「ワクチンが年内に開発され、コロナの19大流行がなければ、今年は1100ウォン台まで下がる可能性もある」と話している。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ