韓国が量産目標初の中型衛星打ち上げの日、日本初の量産型民間衛星4基が宇宙へ
日本アクセルスペース群集衛星4基、20日カザフスタンバイコヌール・ソユーズロケットに搭載され打ち上げ
日本の宇宙企業「アクセルスペース」が地球観測サービス提供のための超小型衛星4機を宇宙に送る。 韓国が開発した地球観測衛星「次世代中型衛星1号」と共に20日15時7分、カザフスタンのバイコヌール宇宙センターからロシアのソユーズ2.1a発射体に搭載され打ち上げられる予定だ。 日本で初めて衛星を大量生産し、一度に打ち上げる試みで注目を集めている。
アクセルスペースの山崎泰教最高ビジネス責任者(CBO)は打ち上げを2日後に控えた18日のテレビインタビューで、「日本で量産型衛星を開発して打ち上げるのが初めてであるだけに、開発にかなりの困難があった」とし、今回の打ち上げに期待を抱いていることを隠さなかった。
アクセルスペースは100キロ級の超小型衛星数十基を宇宙に飛ばし、地球全体の写真データを提供するサービス「アクセルグローブ」を運営する企業だ。 最高経営者(CEO)を務める中村裕也氏が2008年8月に設立した。 アクセルグローブは、毎日地球上の変化を観測し、毎日変わる情報を顧客に提供するのが目標だ。 農耕地を撮影して農作物の作況を見たり、港湾を撮影して経済活動を分析することも可能だ。
今回打ち上げられる衛星はアクセルグローブサービスのための2-5番目の衛星「GRUS」1B・1C・1D・1E号の計4基だ。 これに先立って、アクセルスペースは2018年12月、アクセルグローブサービス向けの初衛星であるGRUS1Aの打ち上げに成功した。 GRUS衛星は、横と縦60センチ、長さ80センチの小型冷蔵庫ほどの大きさだ。 毎回、同じ時間に特定地域を通れる高度600キロの太陽同期軌道を回り、2.5メートルの大きさの物体を区分できる高解像度カメラで毎日地球を撮影する。 これは車一台を区別するのに十分だ。
GRUS1B、1C、1D、1E衛星の製作は、機能がすべて同じ双子衛星を製作する量産形態で開発された。 衛星量産体制は、同じ衛星数機を運営する群集衛星サービスを備え、価格競争力を高めるためには欠かせない過程だ。 今回打ち上げられる韓国の次世代中型衛星1号も民間産業育成のため、衛星量産体制に必要なプラットフォームの形で開発された。 宇宙開発大国とされる日本でも、衛星量産体制を整えたケースは初めて。 山崎CBOは「単独で衛星を作る時と違い、他の企業と協力することが何よりも重要だった」と述べた。
今回の打ち上げでアクセルグローブは、実際の産業に利用できるほど精巧になるという期待だ。 山崎CBOは「衛星を5個に増やせば、同じ場所を2週間に1回ずつ撮影していたのを2-3日に1回に減らすことができる」とし「例えば農業に活用すれば、作物の成長をより正確に確認できる」と説明した。 アクセルスペースは2023年までに衛星を10基に増やし、同じ地点を1日1回撮影することを目標にしている。
アクセルグローブの強みについて山崎CBOは「人々は小型衛星映像市場について解像度のような要素が重要だと考えるが、実際の市場では顧客に合うサービスをより重要に考えている」とし「アクセルグローブは顧客の必要に合わせたソリューションを提供し、要請を素早く解決するサービスを構築したという長所がある」と述べた。
山崎CBOは韓国との協力について「データ分析会社と一緒に仕事をし、韓国に市場を作ることができると期待している」とし、「最近までもAIを利用して映像を分析する韓国企業と接触し、議論を活発に進めてきた」と紹介した。
韓国でも最近、宇宙スタートアップが登場し、民間企業が相次いで宇宙産業への参加を宣言するなど、宇宙産業が本格化する兆しを見せている。 山崎CBOは「宇宙産業のようなディープテックは特に開発のために政府の支援が必要だ」とし、政府の役割として技術移転と初期資金支援を挙げた。 「小さな企業がするには高価でリスクが高い技術を政府資金で開発してキックスターターになることもできる」とし「また政府が支援を決定すればベンチャーキャピタル資金が宇宙産業に入ってくる役割も可能だ」と述べた。
「宇宙産業の育成のため、政府が顧客になることも重要だ」と強調した。 アクセルスペースは、日本の宇宙開発を総括する日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)と昨年12月、アクセルグローブ衛星に熱赤外線センサーを追加し、新しいデータを利用して防災研究などを進めるための覚書を交わした。 高解像度観測が可能な政府大型衛星とアクセルグローブを連携して、水産資源の監視、工場稼働率の把握など、様々な分野に活用する案も議論することにした。
山崎CBOは「衛星は費用が多くかかるだけに、最初の顧客を探すのが大変だ」とし「政府がそのリスクを甘受して最初の顧客になれば、他の民間企業も付いてきて生態系が作られ、宇宙スタートアップも持続することになる」と強調した。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ