適中率90%という北朝鮮気象庁「気象水文局」…実状は?
金正恩国務委員長が関心を集めている気象水文局の予報
記録的な豪雨が韓半島を襲った中、北朝鮮の雨被害関連の報道も相次ぎ、多少聞き慣れない用語が目を引く。 「気象水文局」だ。韓国気象庁に当たる気象水文局について調べてみた。
平壌にある気象水文局は気象観測はもちろん、水文・海洋関連業務も担当し、「気象」に「水文」という名称が加わったという。 1946年7月に農林局傘下の「中央気象台」として発足し、1995年に独立省庁に昇格した。 世界気象機関(WMO)には1975年5月に加入した。
特に、気象水文局に対するキム・ジョンウン国務委員長の関心は格別だ。 キム委員長は2014年6月、最高指導者としては初めて気象水文局を現地指導した。 キム委員長が未来科学者通りに一番先に入居させた政府機関も気象水文局だった。
キム委員長が気象水文局に力を入れる理由は、梅雨になると年例行事のように発生する水害被害のためだ。 無分別な山林伐採と立ち遅れた排水施設などで水難に特に脆弱だ。 今月初め、キム委員長が2度訪問した黄海北道恩坡郡の場合、集中豪雨に備えたにもかかわらず、汝矣島の2倍面積の農耕地が浸水する被害を受けた。 正確な気象観測で事前の備えをさらに徹底する必要があるのだ。 実際、キム委員長は気象水文局の現地指導当時、「(気象観測に)誤報が多い」と指摘し、現代化と科学化を注文した。
気象水文局は、予報の精度を高めるのに力を入れているようだ。 気象水文局は、自分たちの天気予報の正確性は90%以上だと主張している。 昨年は天気予報システムを開発し、15分おきに短期・中期予報を提供するなど、アクセスを高める努力も続いている。
しかし、北朝鮮の気象予報の水準は、まだ韓国の1990年代水準に止まっているという評価が支配的だ。
気象庁の関係者は「気象観測をするのに有効に使われるスーパーコンピューターと気象衛星などは北朝鮮にはない」とし「平壌などを除けば、まだ人が直接温度を測るなど気象観測をしていると聞いているが、日常的な水準の予報しかできないとみられる」と述べた。 全般的な天気の流れは把握できるが、独自の技術だけでは「どの地域に何ミリ雨が降る」といった予報は難しいということだ。
WMOも2011年気象水文局訪問報告書を通じて「北朝鮮の気象装備、予報体系などが非常に古く、遅れている」とし「これを改善するために400万ドル程度が国際社会から支援されなければならない」と明らかにしている。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ