平昌五輪・ショートトラック女子500メートル決勝で繰り上げ銅メダルを獲得したカナダ人選手のSNSが、韓国の一部ネットユーザーから殺害予告を含む多数の中傷投稿により炎上した問題で、国際オリンピック委員会(IOC)は選手に敬意を払うよう異例の呼びかけを行った。カナダ側でも代表選手の安全確保に乗り出すなど波紋を広げている。
発端は13日に行われたショートトラック女子500メートル決勝で、韓国の崔●(=王へんに民)禎(20)=チェ・ミンジョン=とカナダのキム・ブタン(23)がレースで激しく競り合い接触。崔●(=王へんに民)禎は2位でゴールしたが、ブタンの体を押したと判定され失格となり、ブタンが繰り上がって銅メダルを獲得した。
これに韓国の一部ネットユーザーが猛反発。朝鮮日報(日本語電子版)によると、ブタンのインスタグラム(写真共有アプリ)にはレース後1時間で1万件の中傷コメントが殺到したという。ブタンはアカウント非公開の措置を取った。
ロイター通信などによると、投稿の中には「おめでとう、dirty medal(汚いメダル)」などの非難や、ナイフの絵文字とともに「If I find you,you will die(見つけたら殺す)」との殺害予告まであったという。
事態を重く見たIOCは「選手とそのパフォーマンスに敬意を払い、これまでの努力と五輪精神を支持することをすべての人にお願いする」と異例の呼びかけを行った。
カナダオリンピック委員会も「代表選手全員の健康と安全、安心はわれわれの最優先事項だ」との声明を発表。同委員会は最悪の事態も想定し、チームの警備スタッフや王立カナダ騎馬警察と緊密に連携しているとした。
ブタンは14日、銅メダルの授与式に臨み、壇上で涙を流した。15日付の中央日報(日本語電子版)は「(泣いたのは)一部の韓国ファンがブタンに向かって非難の声を高めたためだ」と伝えた。(五輪速報班)
IOCの責任
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Source: おもしろ韓国ニュース速報