「アップル無事では済まない」···経済報復調停で米国引き入れようとする韓国
「日本→韓国→米国である。アップルやグーグルも危険である。」
日本の経済報復措置に米国を「調停」に立てようとする韓国側の論理が注目される。9日、産業通商資源部によると、ユ・ミョンフイ産業省通商交渉本部長が来週中に米国ワシントンを訪問し主要な通商当局者に会う予定だ。キム・ヒサン外交部の量子経済外交局長も11日(現地時間)、ワシントンでロールランド・デ・マセルロス米国務省国際金融開発局長と会談する。韓国政府は、「韓国企業の被害が拡大した場合、米国メーカーの連鎖打撃が避けられない」という論理で、米国に仲介の役割を依頼する予定である。
連鎖打撃の影響圏にあるアメリカの企業はFANG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)やアップルを筆頭に、クアルコム、インテル、HP、NVIDIA等の情報技術(IT)企業だ。日本が下した輸出制限措置の直接的な影響を受けるサムスン電子及びSKハイニックスから半導体を買い入れる企業だ。「産業のコメ」と呼ばれる半導体は、DRAM、NAND型フラッシュ市場では、それぞれ、サムスンが70%、SKが50%以上のシェアを守る「寡占」状態だ。したがって、世界の工場として機能しているサムスン、SKの半導体生産に支障が生じた場合、米国IT企業も打撃が避けられないという論理を展開する予定だ。
半導体よりも範囲は狭いが、より大きな打撃を与える可能性があるのがディスプレイだ。半導体が寡占市場であればディスプレイ、中でもスマートフォンやノートパソコンなどに使う小型の有機発光ダイオード(OLED)パネルはサムスンが90%以上を占有した事実上の独占状態だ。中国や台湾のメーカーも小型OLEDパネルを生産するが、技術力がサムスンに大きく劣る。
そして、この小型OLEDの最大需要先がアップルだ。AppleのiPhoneに入るOLEDディスプレイパネルを実質的にサムスンが独占している。アップルは、サムスンの独占力を弱めるために、わざわざLGディスプレイに小型OLED供給を打診するほどだ。もし日本の今回の措置でサムスンディスプレイの生産に支障が生じた場合、Appleが直接打撃を受ける可能性がある。アップルだけでなく、Huawei・シャオミ・OPPOのような中国IT企業も影響圏である。
米国は「算盤」はじきに入った。メモリー半導体分野の「トップ2」であるサムスン及びSKが打撃をもたらす3位の米国マイクロンが「反射利益」を得て、市場シェアを高めることができるという分析も出ている。特にマイクロンは、過去の日本メモリー半導体メーカーであるエルピーダの工場を買収して使っていて、日本との良好な関係を結んでいる。
反射利益を取れた米国が(日本の措置が)自国の利益を害するものと判断した場合、積極的に仲介に乗り出す可能性がある。シム・サンリョル光云北東アジア通商学教授は、「トランプ米大統領は、米・中貿易戦争を辞さないうえ防衛費を節約するために、韓同盟を量るほど自国経済再生に敏感である」とし「米国を仲介に引き込むには、このような状況を十分にてこにしながら、韓米日三角同盟の枠組みを強化する外交努力を並行しなければならない」と述べた。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ