2018年12月29日、環球網は、中国政府が韓国のスモッグは中国の影響ではないと反論したものの、韓国メディアは否定的な見方を示したと伝えた。
記事は、28日に中国生態環境部の劉友賓(リウ・ヨウビン)報道官が、韓国の大気汚染と中国のスモッグとの関係について発表したことを紹介。観測データを基に「近年、中国の大気の質が大幅に上昇している中で、韓国ソウルのPM2.5濃度が基本的に安定して上昇している」こと、「空気汚染の成分から見ると、ソウル市15~17年のPM2.5濃度は、北京市や煙台市、大連市などよりも高い」こと、加えて「中国の専門家チームの分析によると、11月初めの気象条件では大規模な移流は発生していない」ため、ソウルの汚染物質の主な発生源は現地であると発表した。
ところが、これに対して韓国メディアは一斉に反論。韓国KBSテレビは、「スモッグは中国から来ているとの韓国の抗議に対し、中国はこれまで『科学的研究を通して真相を探る』との中立的な立場だったが、今回、公に否定してきたことは、その背景に何があるのかに注目できる」と報道。北京の韓国人情報筋によると、「中国はここ数年の大気改善で自信を深めており、今後も汚染物質は中国からという説を否定する可能性がある」という。
また、世界日報も北京の韓国人情報筋の言葉を引用し、「煙台や大連などの韓国に近い都市以外にも、中国のスモッグが韓国へ流れ着くルートは多くある」と指摘している。
この点について、環球時報のソウル特派員は、ソウル滞在期間中にスモッグ問題を中国のせいにする過程を見てきており、「韓国メディアはスモッグについての話題が出るとすぐに中国と結び付けてきた」と紹介。しかし、韓国環境主管部門と研究部門は、いまだに韓国国内のスモッグの原因についての確かな研究報告や汚染物質の分析結果を出していないと指摘している。
また、「韓国の大気汚染は基準値を大きく超えているが、韓国政府は有効な対策を打ち出せておらず、関連部門は中国に責任をなすり付けているだけだ」と記事は指摘。「これとは対照的に、ソウル市環境研究部門が以前に発表した研究報告によると、ソウルのスモッグの5割以上は地元から排出されており、ソウル政府もこの結果を基に、スモッグ発生日には自動車の通行制限やバスの利用を推奨するなどの措置を取っている」とも指摘した。(翻訳・編集/山中)
https://www.recordchina.co.jp/newsinfo.php?id=675448&ph=0&d=d0062
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Source: おもしろ韓国ニュース速報