日本メディア「ユ・ミョンヒWTO局長選挙で、日本の支持を期待」
記者会見で「多国間貿易体制促進のための協力」を強調
日本政府は「冷ややか」…「ナイジェリア候補を支持する」
世界貿易機関(WTO)事務局長選挙に出馬した韓国のユ・ミョンヒ産業通商交渉本部長が「日本の支持を期待する」という趣旨の発言をしたと、17日、日本のマスコミが伝えた。
NHK・日本経済新聞などによると、柳本部長は16日(現地時間)、スイス・ジュネーブ所在のWTO本部で開かれた一般理事会出席後の記者会見で、「日本発の輸出規制強化措置」による両国間の対立にもかかわらず、「WTO改革に対する私のビジョンを日本に見せたい」とし「日本が貿易紛争の観点ではなく、多国間貿易体制を維持・推進する観点から行動すると確信している」と明らかにした。
ユ本部長は特に「韓国と日本は多国間貿易を促進しなければならないという考えを共有しているだけに、今後力を合わせていくことが一層重要になるだろう」と強調した。
ブラジル出身のロベルト・アゼベド局長が今年5月に早期辞任の意思を明らかにしたことで行われる今回のWTO事務局長選挙には、ユ本部長を含む8人が出馬した。
全候補は、17日まで3日間行われるWTO一般理事会で政見発表をした後、今後2ヵ月間選挙運動を繰り広げることになる。
しかしWTOは「満場一致制」が原則であるため、事務局長も投票で選出するのではなく、加盟国間の意見調整を通じて候補者が1人残るまで圧縮する方式で進められるため、「特定候補に対する当選運動よりは落選運動がもう少し効果を発揮する可能性が高い」という観測が多い。
これと関連し、日本のメディアは現在、韓日両国が日本による植民地時代強制徴用被害者の賠償問題と輸出規制強化措置などをめぐって対立しているという点で、「ユ本部長が日本の支持を得るのは難しいだろう」とみている状況だ。
時事通信は「ユ本部長は日本の輸出管理(輸出規制)と関連し、対日批判を繰り返してきた人物」とし「記者会見で日本からの支持確保に自信を見せたが、日本政府内には冷ややかな見方が多い」と伝えた。 韓国政府は輸出規制問題と関連し、日本をWTOに提訴している。
これに先立ち毎日新聞などは「日本政府が今回のWTO事務局長選挙でオコンジョイウェアラ元ナイジェリア財務相を支持するだろう」という予測記事を掲載した。
ユ本部長はこの日の会見でWTOに日本を提訴した問題については「WTOの手続き・規則に従って処理されなければならない」と述べた。
また同氏はWTO事務局長に当選すれば「現在機能不全に陥っているWTOの貿易紛争解決機能などの回復に努める」と明らかにした。
WTOは今年11月初めまでに新しい事務局長を選出するという計画だ。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ