人気バンド「RADWINMPS」(ラッドウィンプス)の新曲「HINOMARU」をめぐる議論が、一向に収束する様子を見せない。作詞を担当したボーカルの野田洋次郎さん(32)の謝罪を受けて、「謝る必要はなかった」とバンドを擁護する著名人が続々と現れたのだ。
「表現の自由」の観点から国会審議でも取り上げられ、波紋は広がり続けている。
■「自分の国を愛して何が悪いんだ!」
「HINOMARU」は、RADWIMPSが6日に発売したシングル「カタルシスト」のカップリング曲。歌詞にある「気高きこの御国の御霊」「日出づる国の 御名の下に」といったフレーズが、一部ネット上で「軍歌のようだ」などと問題視され、物議を醸すことになった。
その後、野田さんは11日に自らのSNSで「この曲は大震災があっても、大津波がきても、台風が襲ってきても、どんなことがあろうと立ち上がって進み続ける日本人の歌です」などと釈明。あわせて、「傷ついた人達、すみませんでした」と謝罪していた。
こうした野田さんの謝罪が、いま議論の的になっている。
ウルフルズのギタリスト・ウルフルケイスケさん(53)は謝罪当日、自身のツイッターに「野田君、謝罪する必要なんてないと思う。 自由って何?違和感」と投稿。また、格闘家の那須川天心さん(19)も12日、
「なぜ野田さんが謝らなきゃいけないんだ!自分の国を愛して何が悪いんだ!RADWIMPS最高!」
とツイートしていた。
さらに15日には、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさん(25)もツイッターで、今回の騒動に直接言及してはいないが、「クリエイティブなものなのに言いがかりつけて表現できなくなって死んでいくことが悲しい」と投稿。その上で、
「なんでも文句言ってくる姑みたいな大人にだけはなりたくない」
と意味深な一言を呟いていた。
「これの何があかんの?」「アーティストから言葉を奪うな」――。こうツイッターで訴えたのは、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」で知られる作詞家の及川眠子(ねこ)さんだ。
及川さんは、14日のツイッターで、「『HINOMARU』を聴いた。いい歌じゃん。これの何があかんの? この詞は『命』について歌ってると感じたけどなぁ」と切り出し、
「左とか右とか、そういう思想で簡単に縛ってバッシングする。アーティストから言葉を奪うな、と私は思う」
と訴えた。続く投稿では、「なんだか世の中が、アーティストや物書きは思想を持つなというような雰囲気になってきてる」「愛国を歌って何が悪いと思う」との持論も展開した。
謝罪に「白々しい」「表向きだけ」の声も
こうした擁護意見が出る一方で、野田さんの姿勢を厳しく批判する動きもある。
映画評論家の町山智浩さん(55)は13日、野田さんが謝罪の中で「色んな人の意見を聞いていてなるほど、そういう風に戦時中のことと結びつけて考えられる可能性があるかと腑に落ちる部分もありました」と言及していたことを引き合いに、
「『いざ行かん 日出づる国の御名のもとに』などと歌っておいて、『なるほど、そういう風に戦時中のことと結びつけて考えられる可能性があるか』と白々しく言うところが、まあ、今のいろんなものと似ていますね」
と皮肉っていた。
映画・音楽ジャーナリストの宇野維正氏(48)は同日、野田さんが12日の福岡公演で「自分の生まれた国を好きで何が悪い」などと発言したという観客の報告をまとめたネット記事に触れる形で、
「表向きだけ謝罪のポーズ(あれは謝罪じゃないと思うし、もちろん謝罪する必要なんてない)を示してファンだけを前にしたMCで開き直ることを、自分はダサいと思います。すみません」
と切り捨てた。
(略)
リベラル思想とは対極の、謂わば極左「ファシスト」
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Source: おもしろ韓国ニュース速報