米国でソニーテレビ本格的進出へ…LGが背後で笑う理由
日本のソニーが北米プレミアムテレビ市場でサムスン電子とLG電子を追い抜き、消費者評価で1位になった。ソニーのOLED(有機発光ダイオード)テレビは、LG電子のOLEDテレビと似ている製品で、両社共にLGディスプレイからパネルの供給を受ける。 ソニーの善戦にLGが不快ではない理由だ。
関連業界によると、米国の有力消費者専門メディア「コンシューマーリポート」が最近公開した60型以上の大型テレビの性能評価で、ソニーのOLEDテレビ2モデルが1位(評点86点)を記録した。 LG電子のOLEDテレビ3製品はそれぞれ1点差、2点差で2位と3位を記録した。
コンシューマーリポートは市中で販売されている製品を直接購買して評価する。 評価項目別点数は公開しないが、今回の評価でOLEDテレビが上位圏を占めた。
全世界でテレビ用大型OLEDパネルを量産するメーカーはLGディスプレイが唯一だ。 LG電子は有機EL(OLED)の元祖というキャッチコピーを掲げ、日本のプレミアムテレビ市場を攻略してきた。
LG電子と同じOLEDテレビ用パネルを使うソニーが北米市場で高い評価を受けたのは、LGディスプレイが供給したCSO(クリスタルサウンドOLED)機能のおかげだという。 CSOはディスプレイ自体から音が出る技術だ。 OLEDパネルが画面はもとより、スピーカーの役割まで果たす。
LGディスプレイは、ソニーだけにCSOパネルを独占供給しているという。 CSOが採用されたモデルは、ソニープレミアムTVのラインナップの中で最上位のモデルだ。
ソニーにプレミアムテレビ性能「王座」の座を明け渡したが、LGの立場ではグローバルOLEDテレビ市場拡大という大枠で肯定的な面もあるという評価だ。
最近、グローバル市場ではプレミアムテレビの主導権を巡り、LGが主導するOLEDテレビとサムスンが率いるQLEDテレビ(クォンタムドット素材をカラーフィルターを活用したテレビ)が激しい競争を繰り広げている。 市場調査会社のオムディアによると、今年第2四半期、全世界のQLEDテレビの販売量が168万5000台、OLEDテレビの販売量が56万8000台と、QLEDテレビがリードしている。
業界では、LGディスプレイがソニーテレビの善戦をきっかけに、大型OLEDパネルの技術力を再び誇示したという評価も出ている。 LGディスプレイは今月初め、「SID(国際情報ディスプレイ学会)2020」で12.3型CSO計器盤を発表した。 今後、CSO適用製品はテレビを超え、自動車の戦場(電子装備)へと拡大する可能性が高い。
業界のある関係者は「中国の小米が世界で初めて披露した透明OLEDテレビにもLGディスプレイパネルが搭載された」とし「CSOや透明OLEDなど最新ディスプレイ技術の大衆化が近付いている」と述べた。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ