サムスン電子・TSMCを牛耳る半導体メーカーがあるなんて…機器一台3000億
半導体業界でサムスン電子とTSMCを牛耳るメーカーがある。
世界で唯一極紫外線(EUV)露光装備を生産するASMLだ。 納品業者は構造上「乙」に位置するが、独占生産で注文者の「甲」までうなだれている。 サムスン電子とTSMCなど、グローバルファウンドリーの超微細工程競争が激化しているからだ。
◆需要急増で装備1台が3000億ウォン迫るも
EUV露光技術は、極紫外線光源を使用し、ウェハーに半導体回路を刻む技術だ。 10ナノメートル(nm、10億分の1)以下の微細な工程で高い収率を確保するためにEUV露光装備は必須だ。
サムスン電子とTSMCは2019年から7ナノ工程にEUVを適用してきた。 両社はEUVを活用した5ナノ工程を量産中で、来年には3ナノにも進入する予定だ。
ASMLは世界でEUV露光工程装置を作る唯一の企業だ。 毎年の生産台数も限られており、需要に比べ供給は常に不足している。
業界ではEUV装備確保競争は’戦争’と同じだという。 装置1台当たり1500億~2000億ウォンといわれているが、売り切れで買えないほどだ。 需要の急増で3000億ウォンに迫るという話も出ている。
ASMLによると、年間のEUV装備出荷台数は、2018年=18台、2019年=26台、2020年=31台だ。 今年は生産性を改善して、年間装置備販売台数を40台水準まで増やす計画だが、これでも現在の需要をすべてカバーするには全然足りない。
車両向けやスマートフォンなどの半導体需要が急増し、品薄現象が深刻化している中、グローバル半導体企業各社は、EUV装置を1台でもより多く確保するため、激しい競争を繰り広げている。 装備の確保が遅れれば微細工程の競争で遅れを取りかねないからだ。
昨年10月、サムスン電子のイ・ジェヨン副会長がオランダASML本社を直接訪れ、物量確保を要請したことは有名なエピソードとして残っている。 注文者のサムスン電子、TSMCが頭を下げるスーパー甲乙の位置に立ったわけだ。
◆設備注文は来年までに完了…ASML「満面の笑み」
業界によると、ASMLは来年の生産量までにすべて注文済みとなっている。 今年出荷される40台のEUV装備のうち、70-80%がサムスン電子とTSMCが持っていく可能性が高い。 昨年末基準の両社のEUV露光装備確保台数はTSMCが約40台、サムスン電子が17~19台と推定されている。 最近、SKハイニックスも今年から2025年にかけて、計4兆7500億ウォンをつぎ込んでEUV装置を輸入することにしたと明らかにしている。 装置の運搬や設置などの費用を考慮すれば、最大18台が導入されるものと試算される。
さらに、インテルも200億ドル(約23兆ウォン)の投資計画を明らかにし、EUV確保競争を予告した。 インテルはこれまでEUV装置を保有していたが、ファウンドリ事業の拡大に歩調を合わせ、EUV装置の需給に本格的に乗り出す見通しだ。
TSMCは今年、設備投資額250億~280億ドル(約28~32兆ウォン)の80%を7ナノ以下の超微細先端工程に使うと発表した。 また360億ドル(約41兆ウォン)を投資して米アリゾナ州に建設する工場ではEUV基盤の5ナノ半導体を生産する予定だ。 サムスン電子は2030年までに半導体事業に投資する133兆ウォンのうち45%の60兆ウォンをEUV装備など先端生産インフラに投入する計画だ。
需要が溢れ、ASMLはうれしい悲鳴を上げている。 昨年ASMLは売上140億ユーロ(約19兆ウォン)、純利益36億ユーロ(約5兆ウォン)を記録した。 前年対比それぞれ18.6%、38.5%急増し、最高の実績を記録した。 今年も装備の注文が増え、好実績が予想される。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ